Shooters FC
We are crazy about football! No one can stop us! (日本人サッカーチーム in 香港)
2014-15 Legal League第19節 vs TWF 2015.4.11 @Ma On Shan SD
2015年04月17日 (金) 13:40 | 編集
Kick off: 16:30
気温: 18℃
湿度: 99%
天気: 雨

〈布陣〉
          佐藤順平
         (松下素之)

    垣崎 靖  西井敏之  二宮義和
   (脇 信輔)      (間野康光)

       齋藤 弘  名取一樹
      (西井敏之)(原 仁志)

 鈴木 周  田口聖教  吉村康弘  西田耕二
(原 仁志)            (小林佳樹)

          吉泉光一

〈レポート〉
 今回の相手はいつも拮抗した結果が多く、内野副将も宿敵と称すTWF(4位)。前回の試合では相手が1人少ないながらも2失点を許し敗北を喫した。最近負けが込んでいるシューターズ(1月末の勝利を最後に目下5連敗中)は、今季の残りも5試合となっており、まずは上位陣に1勝して浮上のきっかけとしたいところだ。

 試合前、攻撃は垣崎を起点に左偏重で攻撃を組み立てること、守備はサイドハーフが相手SBの中を切り、相手MFに入ったところをDFが激しくプレスしてボールを奪うことを確認。新メンバーの佐藤が加入してからまだ勝利を挙げておらず、「順平の為に1勝を!(宿敵TWFからの勝利に燃える不在の内野副将の為にも。笑)」をテーマに掲げ、試合前に全員で士気を高め、踏ん張りどころの大一番に臨んだ。

 キックオフを迎えると、相手チームの選手が1人足りず10人しかいない。デジャブ? 前回の結果を踏まえた上でのTWFの作戦か? 若干ベンチはざわついたが、メリットは何もない。単に遅刻だと勝手に結論付けてみた(雨の日はタクシーがなかなかつかまらないので、我々も少し余裕を見て集合しましょう)。

 さてさて、試合は数的有利なSFCが畳み込む展開で幕を開ける。開始早々に齋藤が放った中央からのミドルシュートを皮切りに、3分、相手のキックミスを西井が奪いミドル、11分にも二宮と相手ゴールを立て続けに襲う。数の利を生かしてこぼれ球を拾い、スリッピーなピッチコンディションで有効なミドルを積極的に多用、序盤はSFCペースで進む。

 前半中頃、吉村が得意のミドルを放つと、GKがパンチングで辛くもCKへ逃れる。すると、SFCに歓喜の瞬間が訪れる。前半15分、垣崎の正確なキックから中央へ飛び込んだ齋藤がヘディングで合わせ、先制点を奪う。良い流れの時間帯にゴールを奪ったSFCの勢いは止まらない。

 17分、垣崎が相手MFへのパスをインターセプトし、一旦攻撃の溜めを作り、左サイドを駆け上がった原へパスを送るもわずかに遠くゴールラインを割る。20分、名取キャップも俺も決めてやるとばかりに、ミドルシュートを放つ。さらに21分には右サイドからのクロスを脇が中央で受けミドルを狙うも惜しくも枠外に外れる。(ちょっとアウトにかかりすぎたー。悔しいです!!! [ザブングル加藤])。

 前半はシンプルにゴールが見えたら積極的にシュートを狙いリズムを作る一方、前掛かりになったところをスリッピーなピッチコンディションからトラップミスを犯し、相手6番を中心に走力のある攻撃陣が右サイドからカウンター狙われる部分もあったため、ボールコントロールを意識し、後半に修正することをハーフタイムに確認した。

 後半、SFCは前半同様の布陣で臨み、TWFも前半終盤から11人になり、がっぷり四つの展開が予想された。最初に仕掛けたのは我らがSFC。ゴールに飢えた佐藤が右に上手く開いてボールを受け、センタリングを上げるも相手DFにクリアされる。

 それでもリズムは前半序盤と変わらずSFCペースで進み、後半3分に追加点が生まれる。名取の絶妙な浮き球のパスを受けた垣崎が中央左ペナルティエリア外から左足を一閃。相手DFに当たり若干コースが変わり、勢いそのままにゴールネットに吸い込まれた。体調を崩している家族を残し、SFCの勝利の為に東莞から駆け付けてくれた垣崎の追加点で2-0と差を広げる。

 しかし、宿敵TWFも反撃に出ると後半8分 左からのクロスをフリーで受けた6番に詰められ、失点を許す。2点リードしているという気の緩みからか、マークの受け渡しの声かけができていなかったのか、無防備にも合わされてしまった。

 2-1という嫌なスコアの中、今日のSFCは落ち着いていた。後半11分、佐藤が中央からドリブルで仕掛け、FKを奪取。FKを蹴るのは得点を決めて勢いに乗る齋藤か? それとも伝家の宝刀、吉村の巨砲か? 答えは齋藤。右足を振り抜いて、GKがこぼしたところに誰よりも早く詰めた二宮・ロベカル・義和が押し込み、相手の勢いを封じる3得点目をマーク!

 さらに攻勢を強めるSFCは、佐藤のドリブルシュートに続いて、脇がハーフボレーを合わせたが、ファウルなのかオフサイドなのか、不可解な判定で追加点とはならず(気持ち良く左足を振り抜けたのに、トホホです)。

 終盤には、相手のフレッシュな背番号11が前線をかき回し、セットプレーなどで反撃を受けたが、GK吉泉の老獪なボール捌きとファインセーブと、田口、吉村を中心とした守備陣が凌ぎきり、終了のホイッスルが鳴った。ミドルシュートを多用することでリズムに乗り前回の雪辱を晴らすとともに、残り4戦に向けて勢いづく結果を全員サッカーでもぎ取った。

 これでSFCは6位に浮上、4位TWFまで勝ち点1差に肉薄した。上位に入り込むには次戦のBOCs(8位)との試合にも確実に勝利を収めることが必須だ。チームの雰囲気も上がってきているので、TWF戦を期に“進撃のシューターズ”は残り全勝目指していく!

文/脇 信輔

〈試合結果〉
Shooters FC 3-1 TWF
(齋藤 15分、垣崎 38分、二宮 46分)

〈今季成績〉
2014-15 Legal League
6位 勝ち点25 8勝1分9敗 得点28失点25

http://www.legalleague.com.hk/seasons.php

〈今季チーム内ランキング(全公式戦)〉
【得点】
1位 吉村康弘 5得点
2位 津田哲平 4得点
   名取一樹
4位 杉山俊哉 2得点
   齋藤 弘 
6位 新田 悠 1得点
   川端勇介
   今井雄一郎
   西井敏之
   間野泰光
   井頭英信
   井川洋一
   福谷健二
   田口聖教
   石黒敬司
   垣崎 靖
   二宮義和

【アシスト】
1位 間野泰光 2アシスト
   西井敏之 
   齋藤 弘
   小林佳樹 
   名取一樹
6位 Kwan   1アシスト
   石黒敬司
   吉村康弘
   星 哲史
   加藤新竝
   桜井達夫
   津田哲平
   杉山俊哉
   垣崎 靖
2014-15 Legal League第18節 vs SiHK 2015.3.21 @Kowloon Tsai SD
2015年04月17日 (金) 12:22 | 編集
Kick off: 16:30
気温: 25℃
湿度: 68%
天気:晴

〈布陣〉
          杉山俊哉
         (松下素之)
         (津田哲平)

    垣崎 靖  小林佳樹  間野泰光
   (内野航平)      (佐藤順平)

       原 仁志  名取一樹

 鈴木 周  吉泉光一  齋藤 弘  吉村康弘
      (田口聖教)      (西田耕二)

          益山秀人

〈レポート〉
 この日は我がチームにとって特別な日だった。チームを支えてくれた名キーパー益山氏の最後の試合。ご存じのとおり、4月からの日本への帰任が決まり、彼とともに戦える最後の日となった。

 残り少ない香港ライフをオーシャンパークに行って家族サービスにあてるか、ともに汗を流したチームメイトとピッチに立つか朝まで悩んだ結果、守護神はピッチに足を踏み入れた。彼のチームへの思いと、サッカーへの情熱に敬意を表したい。そんな益山の思いに応え勝利で送り出すべく、メンバーは思いを一つにしてキックオフを迎えた。

 しかし、気合いが入り過ぎたのか、早々に相手にFKを与えてしまう。左サイドから上手いクロスが入るも、小林のヘッドで難なくクリア。これでチームの緊張もとぎほぐれた。そして8分、名取から小林にパスが渡り、そこから縦にスルーパス。待ちうけていた杉山が右足で相手GKをかわしてシュートを突き刺す。最近駐在期間の延長が決まった杉山と4月に愛する家族が合流する小林の“ノッてる”二人の素晴らしいコンビネーションで、シューターズが先制した。
 
 先制した後も、齋藤のロングフィードから杉山へ渡ったり、間野のドリブルからのシュートなど、シューターズの攻勢が続く。20分にはフレッシュなメンバーを一挙に投入し、さらに畳かける。吉村のミドルや佐藤のシュートで相手ゴールに迫り、一方の守備陣は堅実な守りを見せ、試合を1点リードで折り返す。

 後半には主将が益山をFWで起用するという奇策に出る。自らメモリアルゴールを決めて、チームを勝利に導いてもらおうと粋な計らいを……したはずだった。

 ところが、そんな想いとは裏腹に、後半は相手にCKを与える嫌な立ち上がりに。左サイドからふわりとボールが上がった瞬間に嫌な予感がし、それが的中してしまう。相手の長身MFが空中戦を制し、ヘディングでゴールを割られてしまったのだ。久しぶりの先制点を、再開後1分足らずで帳消しにされてしまった。

さらに5分、自陣でボールを回していた際、斎藤がドリブルで中盤に持ち込もうとしたところを相手がカット。そのままゴール前まで持ち込まれシュートを許すと、ゴール右に突き刺さり逆転されてしまった。守護神がいつものポジションにいないとはいえ、開始5分の集中を必要とされる時間での連続失点は痛い。

 それでも益山氏のゴールとチームの勝利を目指すメンバーは諦めない。杉山の連続シュート、2度目のこぼれ球には益山が詰めようとするが、一歩届かず同点ゴールには至らず。そして後半15分には、再び主導権を握り、齋藤のFKから間野がシュートの態勢に入ろうとするも、ハンドの判定に。同点とする最大のチャンスではあったが、残念ながら審判のジャッジは間違っていなかった。
 その後も、杉山が果敢にゴールを狙うなど、シュート数とボール支配率では上回りながらも、相手の固い守備を崩すことができない。益山を本来のGKのポジションに戻し、そこからのダイレクトな攻撃に望みをかける。そんななか再びピンチが訪れ、自陣内でボールを奪われると、GKと1対1に。しかし、正GK益山が立ちはだかり、見事な横っ飛びのスーパーセーブを披露。私はこの半年間、彼の超人的なセーブの数々を目の当たりにしてきたが、そのなかでもベストと呼べる見事なセービングだった。あの左に水平90度に向かって反応したセーブは決して忘れない。シュートを打った相手選手も同じ思いだったはずだ。

 益山が勝負を決定づける追加点を許さず、残り10分に望みをつないだシューターズは長い連敗から抜け出すべく、最後の猛攻を仕掛ける。垣崎、杉山、小林のパス回しで相手を翻弄し、齋藤は強烈なFKでゴールを狙う。右サイドではオーバーラップした西田に原からパスがわたり、そこから渾身のセンタリング! しかしゴール前の垣崎には通らず、無情にも試合終了の笛が鳴った。

 前半はいいリズムやボールを回すことができ、早々の先制点につながった。そこまでは良かったが、その時間帯に追加点を取るべきだった。後半の立ち上がりの連続2失点は確かにきつかったが、ポジティブに考えて、追いつき、追い越せる時間は十分にあったので焦る必要はなかったはずだ。
 また、シュート数は多かったが、無闇なロングボールを多用していたような気がする。自陣でボールをキープし、攻守に主導権を握るようになれるかが課題か。
 そしてなにより、益山のラストゲームを白星で飾れなかったことが残念だ。だがリーグ戦はまだ続く。去っていくメンバーのためにも、現メンバーたちで上位進出を目指して戦っていく。

文/津田哲平

〈試合結果〉
Shooters FC 1-2 SiHK
(杉山 8分)

〈今季成績〉
2014-15 Legal League
9位 勝ち点22 7勝1分9敗 得点25失点24

http://www.legalleague.com.hk/seasons.php

〈今季チーム内ランキング(全公式戦)〉
【得点】
1位 吉村康弘 5得点
2位 津田哲平 4得点
   名取一樹
   杉山俊哉 2得点
5位 新田 悠 1得点
   川端勇介
   今井雄一郎
   西井敏之
   間野泰光
   齋藤 弘
   井頭英信
   井川洋一
   福谷健二
   田口聖教
   石黒敬司

【アシスト】
1位 間野泰光 2アシスト
   西井敏之 
   齋藤 弘
   小林佳樹 
5位 Kwan   1アシスト
   石黒敬司
   吉村康弘
   星 哲史
   加藤新竝
   名取一樹
   桜井達夫
   津田哲平
   杉山俊哉
2014-15 Legal League第17節 vs Young Guns 2015.3.7 @Ma On Shan Recreation Ground
2015年03月26日 (木) 12:19 | 編集
Kick off: 15:00
気温: 18℃
湿度: 60%
天気: 曇

〈布陣〉
          津田哲平
         (佐藤順平)

    加藤新竝  名取一樹  小林佳樹
   (原 仁志)      (間野泰光)
               (二宮義和)

       西井敏之  齋藤 弘

 鈴木 周  吉泉光一  工藤晋一  吉村康弘
(垣崎 靖)            (西田耕二)

          益山秀人

〈レポート〉
 旧正月後の2試合目は宿敵クラウツ戦の敗北後の立て直しを図りたい試合だ。相手はリーグ首位のYoung Guns。しっかり準備をして慎重に臨みたいところだ。しかしこの日のシューターズ、皆が上手く試合に入れたかと言えばそうでもない。

「あれ、グラウンドはどっちかな?」

 集合時間を15分程過ぎた午後2時15分、MTR Heng On駅すぐ近くで原が首を傾げていた。本日の会場であるMa On Shan Sports Groundは、シューターズにとって初めてではないものの香港島サイドからは便が悪く、アップを兼ねてBoen Rdをジョギング中キャップのガールフレンドと遭遇したため時間に遅れていた原は焦っていた。と、そこに丁度良く風紀委員長二宮が通りすがる。冷静な二宮はピッチまでの道に詳しく、二人は20分の遅刻で現地に到着した。Young Gunsのような強敵に集合からこの始末、鬼と言われた前キャップ内野航平であれば、「何フワフワしてるんだ!」と怒鳴っていただろう(しかし当日内野は日本、助かった……)。

 試合開始30分前、アップ中の小林佳を異変が襲う。季節外れの蚊に刺されたような跡が膝裏に多量に発生したのだ。「俺は今攻撃を受けている! 新手のスタンド使いか!」その後、攻撃していたのはMa On Shan Ground西側にのみ生息する小さな殺人蚊(著者注1)で、相手チームの中にその使い手がいるらしいことが分かった。小林は自らを刺した蚊の針を強靭な筋肉で締め付け、抜けないようにしてしまうという、蚊針締付術を体得しており、そのおかげで事なきをえたが、刺されたのが他の部員だったらと考えると……やはり首位のチーム、試合開始前から安心できない。

 午後3時、試合は静かに始まった。シューターズのプレスの速さと、前回に敗れはしたものの0-1という結果に相手が警戒しているせいか、開始5分の支配率も五分五分、悪くない展開を予想させた。

 しかし開始6分、シューターズをアクシデントが襲う。左MF加藤が相手との接触プレーで足を捻挫したのだ。幸いグラウンド管理事務所に氷が用意されており、アイシングを施したが、プレー続行が不可能になってしまった。これに対しシューターズは新加入の佐藤を投入し、事態の打開を図る。

 するとその佐藤が早速魅せる。10分、左サイドコーナーフラッグ近くでボールを受けた後すかさず縦に突破、これが相手DFのファウルを誘いFKを得たのだ。このFKは相手に跳ね返されたものの佐藤はこの後も再三突破を試みる。

 この日のシューターズは、相変わらず出足の良い守備で度々Young Gunsの攻撃を途切れさせていたが、リーグ首位の相手を極度に警戒したせいもあり、つなげそうなところをクリアしてしまったり、やや勿体無い場面が散見された。

 Young Gunsが少しずつ支配率を上げ、シューターズが走らされる局面が増えてきた22分、思わずペナルティ前でファウルを犯すと、Young GunsのFKがシューターズのGK益山を襲う。この守護神、数日前に3月末で日本への移籍を発表していたが、実はシューターズきってのサッカーエリートであった。高校時代は1年生にしてレギュラーの座をつかみ、福島県代表として高校総体に出場。GKとしては高くない身長ながら、抜群の反射神経で活躍していたそうだ。彼の身長があと20㌢高かったらこのスポーツでご飯を食べていたかもしれないし、筆者も彼と肩を並べるGKは”マッチ”(注2)以外に見たことがない。

 前述の通り、彼は帰国を決めていた。これは筆者の勘繰りであるが、実は妄想小説家への転身を図ってのことではないだろうか。彼にはサッカーだけでなくモノを書くセンスがある。シューターズのマッチレポでもその文才を余すところなく開花させていた(編集部注:バロンドールとピュリッツァー賞のダブル受賞も夢ではなかったですね)。

 話を試合に戻そう。Young GunsのFKはゴール右隅ぎりぎりを捉えた、なかなか良いコースだ。すると益山が横っ飛びでボールに触ったように見えたが、わずかに届かずシューターズは先制点を与えてしまう。恐らく通常の益山であれば余裕のボールだったはずだが、小説のアイデアを妄想中だったのかもしれない。

 不運な失点にめげることなく走り続けるシューターズだが、26分、今度は自陣右サイドを突破される。DF陣が身体を投げうってシュートコースを塞いだが、ゴール前で繋がれ、ボックス前からまたもやゴールを決められた。Young Gunsはここまで圧倒的にゲームを支配していた訳ではないが、4分間に立て続けに得点を挙げられるのはさすが試合巧者と言うべきか(グラウンド外に飛んでいったボールを拾いにいってくれた二宮、小林両選手、ありがとうございます)。

 エンドが変わった後半、先にチャンスを作ったのはシューターズだった。5分、斎藤が相手ボックス近くで倒されると、FKで恐るべき得点率を誇る吉村が直接狙う。強烈なシュートは力強くゴールに向かっていったが、惜しくもボールはバーを越えてしまう。また8分、またもや斎藤が右足でミドルを狙うがこれは惜しくも左へ外れていった。一連のミドルシュートはハーフタイム中の「あのGK、ミドルシュートが効きそう」という斉藤の指摘に沿ったものだった。

 まだまだゲームはこれからだと、シューターズの誰もが思った9分、またもやYoung Gunsの高い決定力が牙を剥く。シューターズが右サイドから攻めに出ようというところを低い位置でボールを奪われ、そのまま右サイドを突破され、クロスから30番に決められてしまったのだ。0-2から1点返せばまだまだゲームは分からなかったという展開だっただけに、この失点は効いた。

 しかしシューターズは諦めない。15分にコーナーを得ると西井のキックに工藤が合わせヘディングシュート、しかし不運にもこれはキーパーの真正面へ。直後の22分、逆に相手CKが直接ゴールポストに当たり跳ね返ったところをフリーで決められ0-4とされてしまった……。

 その後、原のセンタリングから津田のボレーなど、最後まで諦めることなくゴールに向かったシューターズだったが、無情にも0-4のままホイッスルが鳴り、前回の0-1の雪辱を晴らすことができなかった。前後半ともに入りは悪くなかっただけに悔やまれる敗戦であると同時に、Young Gunsの決定力の高さを見せつけられた試合であった。

 これでシューターズは1/26にSamurai Bluesに3-0で勝利して以来4連敗中だ(KCC Royals戦: 1-3, Legal Head戦: 2-3, HK Krauts戦: 1-2, Young Guns戦: 0-4)。上位陣との試合が続いたとはいえ、上位を狙うシューターズにとっては悔しい結果である。追い打ちをかけるようではあるが、これまでシューターズのゴールに鍵をかけていたGK益山が3月をもって帰国する。怪我人、病人も抱え、試練は続くが、まだまだリーグは終わっていない。各人めげることなく、フワフワせずにやるべきことに取り組んでいくことが、改善につながっていくと信じたい。

注1: 民明書房刊「亜細亜暗殺と蹴球の歴史 其ノ壱香港編」(1985年、絶版)より

注2:シューターズ史上初のプロサッカー選手(ただし本業は商社マン。)マカオリーグでGKとして活躍、当時得点力不足に悩んでいたシューターズでは主にFWでプレーした。マカオで1回家に泥棒に入られている。

文/原 仁志

〈試合結果〉
Shooters FC 0-4 Young Guns

〈今季成績〉
2014-15 Legal League
8位 勝ち点22 7勝1分8敗 得点24失点22

http://www.legalleague.com.hk/seasons.php

〈今季チーム内ランキング(全公式戦)〉
【得点】
1位 吉村康弘 5得点
2位 津田哲平 4得点
   名取一樹
4位 新田 悠 1得点
   川端勇介
   今井雄一郎
   西井敏之
   間野泰光
   杉山俊哉
   齋藤 弘
   井頭英信
   井川洋一
   福谷健二
   田口聖教
   石黒敬司

【アシスト】
1位 間野泰光 2アシスト
   西井敏之 
   齋藤 弘
5位 Kwan   1アシスト
   小林佳樹
   石黒敬司
   吉村康弘
   星 哲史
   加藤新竝
   名取一樹
   桜井達夫
   津田哲平
   杉山俊哉
2014-15 Legal League第16節 vs HK Krauts 2015.2.28 @Po Kong Village 2
2015年03月26日 (木) 11:27 | 編集
2015年2月28日
Kick off: 14:15
気温: 13℃
湿度: 64%
天気: 曇

〈布陣〉
           津田哲平
          (杉山俊哉)

   佐藤順平    西井敏之    間野泰光
  (石黒敬司)  (齋藤 弘)  (二宮義和)

        小林佳樹  名取一樹

 鈴木 周   工藤晋一  吉泉光一  今井雄一郎
(西田耕二) (田口聖教)      (吉村康弘)

           益山秀人

〈レポート〉
「今日のレポはアマちゃんね」

 スタメン発表、試合前の戦術確認などが終わり、各自、最終準備をするために一度は解散しかけたチームの輪を呼び戻す形で、名取主将から今週のレポ担当が発表された。「そろそろくるな~」と予感はしていたが、よりによって今日とは……。明日からいただく遅めの旧正月休暇と引き換えに課せられた試練である。

 このHK Krautsとの大一番から6日経った3月6日、金曜日の夜、試合メモを片手に必死に当日の記憶をたどっている。しかし案の定、大方の記憶は旅行先に置いてきてしまい、ほとんど覚えていない。

しかも、頼みの綱の試合メモも、試合当日、動揺のあまり控えメンバーに依頼しないままピッチに出てしまい、前半部分は空白である。

 苦し紛れ、最後の手段として、記憶に残っているシーンにスポットを当てて試合を振り返りたい。

──前半得点シーン──
 巨漢に似合わず、丁寧に細かいパスをつなぐHK Krautsに高いポゼッションをキープされ、試合開始から一方的に攻め続けられる前半となった。あわやオウンゴールという場面もあったが、我らが守護神、益山を中心に最終ラインの踏ん張りでなんとか持ちこたえる。

 しかし、前半24分、自陣の右サイドを深くえぐられ、中央付近に折り返された低いクロスを逆サイドから走りこんできた相手SMFに合わされて先制を許してしまう。

 実は前半10分過ぎ、これとまったく同じ動きで右から崩されて、ゴール前で決定的なシーンを与えてしまった。その時の左を守っていたのは私である。

 逆サイドの深い位置に攻め込まれるとどうしてもDFは相手を背負うことになる。それに加えて、私のように経験値の浅いプレーヤーは、ボールウォッチャーになってしまう。

 例外なく、この場面で私は自分がマークすべき相手選手がどこにいるか全く把握できていなかった。低い弾道のマイナス気味のクロスがゴール前に折り返され、後ろを振り向く様な格好で動き出すものの時すでに遅し、トップスピードに乗った相手SMFが走り込んできてキーパーと1対1の局面をつくられる。相手がインサイドで合わすだけの比較的簡単なボレーをミスキックしてくれたため救われたが、1失点に等しい状況を献上してしまった。

 第15節のLegal Head戦でもサイドからのクロスに対して、DF陣がボールウォッチャーになってしまう場面が見られた旨、名取主将からの注意があった。改めて、自陣サイドの深い位置に攻め込まれた場合は、ボールだけに気を取られないように声を掛け合い、ボールではなく相手に喰らい付いていくことの大切さを勉強する失点となった。

──ハーフタイムの指示──
 ハーフタイムに齋藤副主将より全体的にマークがずれている旨、注意が促される。流動的に選手が走り、余裕を持ってテンポよくパスをつなぐ相手に対してSFCは、パスが出てから動き出しているため全てが一歩遅く、自分のマークをしっかり抑えることができていない。その上やはりドイツ人、見た目通り競り合いは相当強い。気持ちで負けない、怖がらずに身体をぶつけるようと名取主将からも激が飛ぶ。

──後半──
 SFCボールで後半スタート。キックオフと同時に下げられたボールを最近ボランチでの活躍が絶賛される西井が大きく左に展開、このボールを新加入のポジションはどこでもこなせる佐藤が絶妙なトラップ。相手コーナーフラッグ近くまで持ち込みクロス、幸先の良い後半のスタートとなった。

 後半5分、佐藤→西井→齋藤→今井と滑らかなパスワークでピッチの左から右へ、斜めに横断。「サイドを基点にタメをつくって展開していく」という今季のSFCが課題として挙げているプレーを垣間見ることできた瞬間である。

 後半15分、齋藤が身体を張って得たフリーキックのチャンスに、伝家の宝刀、吉村のキックで相手ゴールに迫る。少しづつ流れがSFCに傾き始める。

──後半失点シーン──
 しかし後半27分、CKのチャンスを得るが、逆にそのこぼれを相手に拾われてカウンターを喰らう。ものの数秒で形勢が逆転、3対2の数的優位を作られて失点してしまう。攻めてはいるが決定的なチャンスを作れないまま、2点目を献上しまったイレブンは落胆を隠せない。

──後半得点シーン──
 だがその3分後の後半29分、相手右サイドからのCKを得る。帰国した井川委員長、怪我で離脱中の加藤と今までCKを蹴ってきたメンバーが不在の中、ボールをセットしたのは今日、晴れて香港留任決定との発表があったSFCの希望、杉山俊哉である。

 第14節のKCC Royals戦で、杉山は高い相手DFラインに対して、低い弾道のクロスの重要性を説いていた。正にその有効性を実証するような低く鋭いピンポイントクロスが放たれる。それを待ち構えていたのは、髪型変幻自在の石黒である。目の覚めるようなドンピシャのボレーにキーパーは1歩も動けず、ボールがネットを揺らす。いつもサッカー用品をビニール袋入れ、肩から引っさげて試合会場にくるこの男、やはりただ者ではないようだ。

 最後に傾いた流れを掴むべく、終了間際の後半32分、ハーフウェイライン手前から吉村の超ウルトラロングピンポイントキックがゴール前の齋藤の頭をめがけてキレイな弧を描くも、あと数センチ足らずにミートできず、試合終了となる。

 結果は1-2の敗北。スコアだけみると上位相手に接戦を繰り広げたようにしたようにも見えるが、残念ながら試合内容的には完全に実力の差を見せ付けられてしまう形となった。後半は大分ボールをつなぐことができたが、バイタルエリア内では決定機を作らせてもらえず、相手に脅威を与えるような攻めができなかった。

 リーグ日程の都合から、今回のKrauts戦は前半分である。3週間後の3月28日には後半戦分として再戦がある。

「ローマは一日にしてならず」短期間でこの力の差を埋めることが難しいのは周知の事実である。しかし「一眼二足三胆四力」(いちがん・にそく・さんたん・しりき)という言葉があるように、工夫次第では力の差を埋め、勝つ手段はあると考える。

※様々な解釈があるが、私の空手の師匠の教えは、見せかけの腕力以上に大切なのは観察力・フットワーク・気合いであり、「一眼」「二足」「三胆」が揃ってはじめて、本来持っている「四力」=力量を発揮することができると説く。

一眼:相手にどんなプレーヤーがいて、それぞれどんな特徴や癖を持っているか、各自今日の試合を思い出し、頭にインプットして次の試合に臨む。試合中も絶えず相手を観察して、声を出してみんなで情報を共有する。

二足:試合までの3週間、各自ができる範囲内でコンディションを維持し、例え体格的に不利で、技術的にも相手に分があっても絶対に走り負けない。最後まで諦めずに走りきる!!

三胆:チームメイトを信頼し、お互い助け合い、気迫を持って試合に臨む。

おりしも次のHK Krauts戦は、今バロンドールに最も近いと噂される男、益山秀人の大大大壮行会予定日である。今季チームのために誰よりも体を張り、ゴールマウスを守ってくれた守護神を気持ちよく送り出すためにも、同じ相手に二度負ける訳にはいけない。個人的には、虎になったつもりで相手からボールを狩り取るくらいの気合いで試合に臨みたい。

※本当にどうでもいい余談だが、興味本位で対面の選手にチーム名の由来を聞いたら、戦時中に英国人が「ドイツ人=Sauerkraut(キャベツの塩漬け)を食べる人=Kraut」と呼んでいた、ある種の差別用語が由来らしい。もちろん冗談的に使っているそうだが……。

文/鈴木 周

〈試合結果〉
Shooters FC 1-2 Hong Kong Krauts
(石黒 64分)

〈今季成績〉
2014-15 Legal League
5位 勝ち点22 7勝1分7敗 得点24失点18

http://www.legalleague.com.hk/seasons.php

〈今季チーム内ランキング(全公式戦)〉
【得点】
1位 吉村康弘 5得点
2位 津田哲平 4得点
   名取一樹
4位 新田 悠 1得点
   川端勇介
   今井雄一郎
   西井敏之
   間野泰光
   杉山俊哉
   齋藤 弘
   井頭英信
   井川洋一
   福谷健二
   田口聖教
   石黒敬司

【アシスト】
1位 間野泰光 2アシスト
   西井敏之 
   齋藤 弘
5位 Kwan   1アシスト
   小林佳樹
   石黒敬司
   吉村康弘
   星 哲史
   加藤新竝
   名取一樹
   桜井達夫
   津田哲平
   杉山俊哉
2014-15 Legal League第15節 vs Legal Head 2015.2.7 @Po Kong Village #1
2015年02月13日 (金) 14:15 | 編集
Kick off: 19:00
気温: 16℃
湿度: 66%
天気: 晴

〈布陣〉
          杉山俊哉
         (津田哲平)

    内野航平  名取一樹  間野泰光
   (桜井達夫)      (二宮義和)

       小林佳樹  齋藤 弘

 鈴木 周  田口聖教  原 仁志  西田耕二
(脇 信輔)           (今井雄一郎)

          吉泉光一

〈レポート〉
 禁煙2週間目──。体調が悪くて禁煙したのに、相変わらずコンディションが上がらない。予定では、禁煙すればスーパープレーが出来るはずだったのだが……。
 そんなことを思いながら会場に到着した。言い訳できないぐらいコンディションの良いピッチと気候。上位を目指すシューターズとしては、絶対に負けられない下位チームとの対戦だった。

 開始早々、急造のセンターバックとボランチで何となく距離感が悪く、それを修正できないままだったが、相手攻撃陣の単調な攻めもあり、ピンチはほとんどない。相手のプレッシャーが弱いのもあっていつもよりも攻撃の幅が広く、スペースに抜けたり、ワンツーで崩すなど多彩な攻撃を見せ、相手キーパーと1対1のシーンも何度かあったが得点には結びつかなかった。
 チャンスの後にはピンチ有り。センターラインあたりで相手FWのマークが緩くなり、前を向かれてスルーパスからのダイレクトシュートを決められて先制を許す。一瞬の隙を突かれた格好だが、完全に私のマークが甘かったが故の失点でした(猛省)。序盤から気になっていたボランチとの距離感を修正しないまま、何となくプレーを続けたのが失点の要因だ。

 後半はキャップから全体的に球際をもっと厳しくいくよう指示があり、その成果もあり立ち上がりは悪くなかったが、相手FWの個人技でかわされて2失点目喫をした。
 2点ビハインドのシューターズは、前半から披露していた良い攻撃の形が遂に結実。流れるようなパスが繋がり、最後は桜井のお膳立てから名取主将のハーフボレーが決まり、1点差に詰め寄る。その後、押せ押せムードになり、幾度となく得点チャンスを迎えるが決めきれず、逆に一瞬の隙を突かれてロングスローから3失点目を許してしまう。
 最後に津田の落としから、私がミドルシュートで一矢を報いたものの、時すでに遅くタイムアップ。いつもは耐えて守り抜くディフェンスが、間隙を突かれて3失点してしまった試合でした。

とはいえ、攻撃陣はいつもよりも良い形が作れており、今後に可能性を感じさせる内容だった。守備陣はもっと球際を厳しく、さらに対人の強さをつけないと駄目だと痛感した試合でした。

文/田口聖教

〈試合結果〉
Shooters FC 2-3 Legal Head
(名取 42分、田口 64分)

〈今季成績〉
2014-15 Legal League
5位 勝ち点22 7勝1分6敗 得点23失点16

http://www.legalleague.com.hk/seasons.php

〈今季チーム内ランキング(全公式戦)〉
【得点】
1位 吉村康弘 5得点
2位 津田哲平 4得点
   名取一樹
4位 新田 悠 1得点
   川端勇介
   今井雄一郎
   西井敏之
   間野泰光
   杉山俊哉
   齋藤 弘
   井頭英信
   井川洋一
   福谷健二
   田口聖教

【アシスト】
1位 間野泰光 2アシスト
   西井敏之 
   齋藤 弘
5位 Kwan   1アシスト
   小林佳樹
   石黒敬司
   吉村康弘
   星 哲史
   加藤新竝
   名取一樹
   桜井達夫
   津田哲平
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