Shooters FC
We are crazy about football! No one can stop us! (日本人サッカーチーム in 香港)
2014-15 Legal League / Champions League Group D 第5節 vs Ruby Murrays 2015.1.17 @Wu Shan Recreation Playground
2015年01月23日 (金) 12:26 | 編集
Kick off: 13:00
気温: 21℃
湿度: 52%
天気: 晴

〈布陣〉
          津田哲平
         (井頭英信)
         (石黒敬司)

    加藤新竝  名取一樹  小林佳樹
   (内野航平)(西井敏之)(間野泰光)

       井川洋一  齋藤 弘

 脇 信輔  星 哲史  田口聖教  吉村康弘
(西田耕二)      (原 仁志)(桜井達夫)
(垣崎 靖)

          益山秀人

〈レポート〉
良好なコンディションのピッチ、暑過ぎず寒過ぎない最良な気候、新メンバーかっきー、助っ人の桜井氏を含む20名を超える戦士達、そしてシューターズで残り2試合となった井川の帰還──。クラブ史上初のチャンピオンズリーグ・グループステージ突破をかけたRuby Murryaysとの大一番に向けて、舞台は全て整った。いつものように相手チームより念入りにウォーミングアップを行い、試合前のミーティングで相手チームのキーマンであるLangstonへの対策も講じたはずだった……。

だが、開始からわずか3分後、そのLangstonにペナルティーエリア外左からカットインされ、そのまま左足インフロントのコントロールされたシュートがディフェンダーの足に当たり、コースが変わった不運もあったにせよ、ゴール右隅に突き刺さり、早くも失点を喫する。その5分後にも逆サイド、全く同じような形から中に切り込まれ、右足のミドルシュートを決められ立て続けに失点。

勝つしかグループステージ突破の道がないシューターズは、遠めからのミドルシュートに活路を見いだし反撃を試みる。まず10分に名取のミドルシュートをキーパーがセーブしたこぼれ球に津田が詰め、シュートを放つが惜しくも枠外へ。続いて14分にも齋藤がミドルシュートを放つもキーパーがキャッチ。そして22分、この試合最大のチャンスが訪れる。「あとは自信を持ってプレーするだけ」と言われ続ける男、西井がそのポテンシャルを発揮する弾丸ミドルを撃ち、ボールはキーパーの手を弾き飛ばしクロスバーに直撃。このこぼれ球に素早く反応した間野がヘディングで詰めるが、ほんの僅かにバーを越えていった。

再三のチャンスを決めきれないシューターズに三度目のデジャブが襲う。29分、またしてもLangstonに右サイドからカットインされ、右足の完璧なコントロールショットがトップコーナーに突き刺さる。その後、吉村のFKから齋藤のヘディングがポストを強烈に叩いた好機はあったものの、そのまま0-3で前半は終了した。

結果論ではあるがLangstonへはもう一歩踏み込んだ対策が必要で、それはボールを持って前を向かれてからの"対処療法"ではなく、パスの出どころを抑えることや、ボールを持たれたらファウルをしてでも前を向かせないという"原因療法"であるべきだったという点だ。

いずれにせよ勝つしかないシューターズは、前節でプロ顔負けの弾丸FKを突き刺した銃刀法違反容疑の男、吉村のFKやオーバーラップからいくつかチャンスを作るもゴールには至らず。逆に後半20分、30分と左サイドからのクロスからゴール前で押し込まれて失点し、結果は0-5の大敗となった。

前戦の2部のRevolution戦よりもチャンスの数もボールを保持する時間も長かったが、結果的には0-5の敗戦。Langstonという草サッカーレベルではスーパーな選手がいたことを差し引いても、1部の最下位チームとはいえその実力差をまざまざと見せ付けられる試合となった。筆者が感じた一番の差は、止めて蹴るという基礎的な技術の差とポジショニングだ。相手は交代選手がほとんどいない布陣ではあったが、試合終盤までそれほど体力が落ちなかったため、20人以上いたシューターズもその数的優位を活かせなかった。それは相手のポジショニングが良く、トラップミスやパスミスからの無駄なボールロストが少ないため、体力の消耗を最小限に抑えることが出来たためと考えられる。

これから1部昇格、そして定着を目指すシューターズとしては、この程度の相手と互角以上に渡り合う必要があり、そのためには個々のより一層のレベルアップを痛感させられる試合となった。

文/二宮義和

〈試合結果〉
Shooters FC 0-5 Ruby Murrays

〈今季成績〉
2014-15 Legal League / Champions League Group D
4位 勝ち点7 2勝1分2敗 得点7失点11

http://www.legalleague.com.hk/seasons.php

〈今季チーム内ランキング(全公式戦)〉
【得点】
1位 津田哲平 4得点
   吉村康弘
3位 名取一樹 3得点
4位 新田 悠 1得点
   川端勇介
   今井雄一郎
   西井敏之
   間野泰光
   杉山俊哉
   齋藤 弘

【アシスト】
1位 間野泰光 2アシスト
   西井敏之 
   齋藤 弘
4位 Kwan   1アシスト
   小林佳樹
   石黒敬司
   吉村康弘
   星 哲史
2014-15 Legal League第12節 vs Revolution 2015.1.10 @Wu Shan Recreation Playground
2015年01月13日 (火) 14:38 | 編集
Kick off:15:00
気温:20℃
湿度:54%
天気:晴

〈布陣〉
         津田哲平

   内野航平  名取一樹  二宮義和
  (加藤新竝)      (井頭英信)

      原 仁志  齋藤 弘

鈴木 周  星 哲史  田口聖教  今井雄一郎
(西田耕二)     (工藤晋一)(吉村康弘)

         益山秀人

〈レポート〉
午前6時30分、子供達に起こされる。まだ寝かせろよ……と思いながらチッと舌打ち(誰かのパクリではない)をした瞬間、「あれ、土曜日の朝なのに何でこんなにテンション低いんだ?」と自らを不思議に感じる。

あ、そうか、今日、オレは試合に出られないんだよな……。

何故あの時、レッドカードを出されるようなことをしてしまったのだろうと、せっかくの土曜日の朝にまた後悔するホンハム在住男性。今日は、皆を応援しようと気持ちを立て直し、気合いの入っている守護神マスと最近元気のないレク・クとラグナベルデからタクシーに乗り込み、湖山遊楽場へ向かう。

ピッチに着き、熱い気持ちがこみ上げてくるのを感じていた時、仲間から 「よ、赤レンジャー」と心優しい一言をかけられ、再度、今日は試合に出られないんだと思い、また後悔する38歳男性であった。

あ、そろそろ試合レポを始めないと。

さて、この日の相手は、開幕戦で逆転負けを喫したRevolutionだ。また、Young Guns vs San Pellegrionsの結果次第では、SFCに3位浮上のチャンスもある大事な試合でもあった。

きっと今日は、開幕戦のような重苦しい雰囲気のはず……と思いきや、ピッチに集まったShootersの戦士たちは皆、落ち着いている。そうか、今日はキャプテンがいるのだ! 前回の雪辱を期待しないわけにはいかない。

キックオフ直後、相手の高さを生かした攻撃に苦戦するが、マスポス(もしくはマスータ)の怪我をも恐れぬ果敢な飛び出し、タカリ屋・ホシ、密売人・キヨ、心清い・アマ、お洒落AV男優・イマのDF陣を中心に相手の攻撃を凌ぐ。

──ベンチレポ(1)──
10分、ベンチより舌打ちが発生。その張本人は、なんと、あのハニカミ王子ことニシだった。表情は、obviously(これ、「今日も素敵な一日を」に次ぐキャップのイチ押しなんで、皆さんも是非使ってやって下さい)怒っている。おそらく、相手の連続攻撃と線審の質の低さに苛立っていたのだろう。この時、「お、こいつ、本当は熱い人間なんだ」と筆者は感じ、うれしい気持ちになった。

11分には、相手の速攻に見舞われるが、香檳大廈の管理人・P軍師が、ヘディングでクリアする。さらに15分には相手のミドルシュートが枠を外れ、17分には相手フリーキックをブロック、20分には相手コーナーキックにもゴールを割らせない。

すると25分、ようやくShootersも反撃に転じるが、左サイドの突破から得たコーナーキックは、相手の高さに跳ね返されてしまった。

このまま前半はシュートゼロで終わってしまうのか……と筆者が思い始めた頃、ヨシのショーの幕開けを告げる主審のホイッスルが鳴る。

31分、Shootersが約35㍍の距離でフリーキックを得る。ここで、銃刀法違反で服役していたヨシが、出所明け、満を持して登場する。ベンチから「セカンドボールを狙え」と声を出していると、ドンという低い音が屯門の空に響き渡る。そう、ヨシが発砲したのだ。おいおい、また捕まっちゃうよと思いながらボールの行方を追うと、既に相手ゴールのネットに突き刺さっていた。なんじゃ、こりゃあ。言葉を失うほどの弾道だった。

これでShootersが先制! ピッチとベンチにいるSFC戦士全員が、歓喜に沸く。

その後ヨシは、後半15分まで社会福祉活動に身を捧げることとなった(実際はただ子供と凧揚げをしていただけです)。

前半はこのまま1-0で終え、SFCイレブンは意気揚々とベンチに戻る。ハーフタイム中、「さあ、今日こそ屯門の悲劇を乗り越えよう!」と心の中で叫んでいたのは、おそらく筆者だけではないはず。

しかし、後半も相手ペースで試合が始まる。

開始直後からフィジカルの強さを生かし、連続攻撃を仕掛けてくるRevolutionの巨人たち。これに対し、Shootersは気持ちの入ったプレーで跳ね返していく。だが後半7分、相手のコーナーキックを一度はホシが間一髪でクリアするも、混戦から相手に押し込まれ同点とされてしまった。

また屯門で勝てないのか……。筆者は意気消沈してピッチを見渡したが、Shootersの戦士たちの闘志はまったく消えていなかった。そうか、今日は開幕戦に不在だった我等が10番がいる。まだ、行けるはずだ!

しかし、その後もShootersの劣勢は続く。勢いに乗るRevolutionは10分、コーナーキックからまたもチャンスを得たが、ドーピング違反の赤マムシ・ハラがクリア。しかし、相手のコーナーキックはなおも続く。左サイドから蹴り上げれたボールに群がる巨人たち。あまり飛んでいないのに打点の高いヘディングシュートが、Shootersのゴールを襲う。「駄目だ、逆転される」と思ったが、それでもゴールネットは揺れない。ディフェンスリーダーのホシが、「てめーら、ゴールが欲しいなら、先に金をよこせ」と言わんばかりに間一髪でチームを救ったのだ。

相手の攻勢は続いたが、今度はキヨが「ブツを出す前にシュートするんじゃねえ」と相手に迫りそうな勢いでボールを危険地帯から追い出す。その後もRevolutionの身体の強さを前面に押し出した攻撃に苦しんだが、昭和の親父風・ニシの懸命なチェイスもあり、均衡は保たれた。

──ベンチレポ(2)──
この時、ベンチにいた最近元気のないレク・クが、「中盤のヘディングの競り合いが厳しいから自分がボランチに入って何とかしたい」と、熱い思いを打ち明ける。「お、こいつ、やっと熱い気持ちが戻ってきたな」と安心する筆者であった。

Shootersは左サイドで「怪我はもう治った」と言い張るタイガーマッチョ・シンが起点となり、見た目は香港マフィアでも実はスイーツ大好き・ニノが右サイドで反応する。Anyway(これも使いたいらしい)、俺によこせと走りこむShootersのトーマス・ミュラーことカズに折り返すが、惜しくも合わせることはできなかった。

その後、SFCはヨシ、レク・クを連続投入するも決定機を作るにはいたらず。さらに、これまで最前線で大好きなモデルではなく巨人男たちに囲まれながらひたすらボールを追い続け、精神的に参っていたランジェリー・テツを下げ、自分の肉体の限界を凌駕しつつあるSFCの生ける伝説イギを投入する。

その直後、イギがスルーパスに反応し、得点の匂いがするもゴールにはいたらず。この状況を打開する策はもうないのか……。ん、待てよ、まだ秘密兵器が残っているではないか。

そう、ウコンである。

前半のプレーを猛省(?)していたせいか、後半はピッチに立つことを躊躇していたが、ここで大役を果たさんとばかりに登場。筆者は「なにか起きてくれ」と祈りながら試合を見守っていたが、結局その後もスコアは動かず、1-1のまま終了の笛が鳴った。

※文中における呼び名に悪意はなく、筆者が愛情をもって考えたことをご理解頂きたい

──総括──
この一戦は皆でよく守ったと思う。だが残念なのは、得点が感じられるシーンは2度だけだったということ。Revolutionのような高さのあるチームに対しては、ただクリアするだけでなく、前線やサイドの選手を意識してボールを蹴る工夫が必要だろう。とはいえ、後半戦はまだ始まったばかり。しかも、今週の土曜日は、チーム史上初のChampions League決勝トーナメント行きの切符を懸けた大事な試合が待っている。引き続き、気持ちを切らさずに頑張っていきましょう!

試合を見ながら、まだまだ自分自身、学ぶことが多いなと思った赤レンジャーでした。

文/吉泉光一

〈試合結果〉
Shooters FC 1-1 Revolution
(吉村 32分)

〈今季成績〉
2014-15 Legal League Division 2
5位 勝ち点19 6勝1分4敗 得点17失点10

2014-15 Legal League / Champions League Group D
3位 勝ち点7 2勝1分1敗 得点7失点6

http://www.legalleague.com.hk/seasons.php

〈今季チーム内ランキング(全公式戦)〉
【得点】
1位 津田哲平 4得点
   吉村康弘
3位 名取一樹 3得点
4位 新田 悠 1得点
   川端勇介
   今井雄一郎
   西井敏之
   間野泰光
   杉山俊哉
   齋藤 弘

【アシスト】
1位 間野泰光 2アシスト
   西井敏之 
   齋藤 弘
4位 Kwan   1アシスト
   小林佳樹
   石黒敬司
   吉村康弘
   星 哲史
2014-15 Legal League第10節 / Champions League Group D 第4節 vs San Pellegrinos 2014.12.13 @Sandy Bay
2014年12月17日 (水) 16:44 | 編集
SFC141213

Kickoff:12:30
気温:22℃
湿度:64%
天気:晴

〈布陣〉
          津田哲平
         (井頭英信)

    杉山俊哉  名取一樹  小林佳樹
   (内野航平)      (間野泰光)
               (二宮義和)

       井川洋一  齋藤 弘

 原 仁志  吉泉光一  星 哲史  吉村康弘
(鈴木 周)(田口聖教)

          益山秀人

〈レポート〉
──第10話『昼下がりの情事』──

太く長い、黒光りしているソーセージにかぶりつく者たち。薄暗い店内には、肉体が密集したときのみに感じるぬるっとした熱気が漂い、東南アジア系の女がそこら中で我々に仕えている。ウェイトレスの格好をさせられた女たちを幾度となく乱暴に呼びつけては黄色い液体をジョッキに抽出させ、それを一気に喉の深いところへ流し込む。得も言われぬ快感。雄としての達成感を体験した、体中から体液の匂いを発散させる20人ほどの男達は、ニヤニヤしながら数時間前の甘美な記憶に浸っている。そんな会が、夕暮れのチムトンで開かれていた……。

時計の針を3時間ほど戻してみよう。(※編集部注:ここから性別が変わります)

「まだ心も体も貴方を受け入れる準備ができていないの。そんなに激しくしないでぇ」。そんなマス子の声も空しく、なりふり構わぬ体位からアソコめがけてタマをブチ込もうとする白人の男たち。まさに一方的なコーナーキック連続凌辱から、Sandy Bayでのカラミは始まった。しかしホシ子、レクコ子を始めとする青カンの経験を豊富に持つディフェンスラインは、そんな焦らしではまったく感じない。まだまだよ! もっともっと激しく!

相手を軽くあしらうディフェンスラインを横目に、前半9分、シューターズは1回目の快楽を味わうこととなる。スローインからボールを受けた右サイドバックの銃刀法違反ヨシ子が、中央のカズ子へマワす。迫り来る相手を軽くいなし、カズ子は片足を上げ、股間をあらわにタマタマをスルー。ボールは、バイブレーターのように小刻みな鋭い動きを続けていたスギ子のもとへ。得意の左曲りの足を確実に当てたが、白人GKの屈強な身体に一度は跳ね返されてしまう。しかし、ねっとりとしたイヤらしさも魅力のスギ子は諦めず、跳ねかえったはちきれんばかりのタマを、次は右曲りのモノで相手ゴールに激しくブチ込んだ。ゴールネットがブランブランと激しく揺さぶられ、シューターズが先制する。早くも濡れ場を制したスギ子は、撮影クルーを指差し、熱い吐息とウインクを投げかけた。

一度快楽を味わった者たちは肉体の疲労も忘れ、さらに己の快楽を追求する。5分後、カズ子がエリア付近で相手1人をかわし、やさしく、しかし激しくつま先でスイートスポットを蹴り上げる。やわらかな身のこなし、絶妙な蹴り上げのタイミング。ドピュッと放出されたその白いモノは、残念ながら相手GKの華麗な手コキ、ではなく手技に弾かれてしまったが、しっかりと筆が下ろされていれば、今季SFCプシュカシュ賞の有力候補となっていたことだろう。

一方的に責められるプレイが性に合わない白人たちは反撃に出る。26分、29分と連続発射を喰らう完全ドMのマス子であったが、危ない時はいつも後ろに、不敵な笑みを浮かべるヨシ子が鎮座していた。迫り来る白濁をよけようともせず、激しく体位を変え、寝そべりながらSFCの観音様を死守。二度のピンチを脱したマス子は、何もかも忘れてカラダをヨシ子に預け、熱く抱き合ったのであった。二度目の生命の神秘を経験中のキヨ子、最年長ながらナイスバディーのイギ子など、SFCは何度も出し入れを繰り返しながら、前半のカラミを上位で終えた。

ハーフタイムを終え、二度目の本番が始まると、お互いに相手の弱点を突けぬまま焦らし合いの様相に。シューターズは何度となく銃刀法違反ヨシ子の、相手の背後に一気にブチ込む容赦ないゴールキックで快楽を得ようとするがかなわない。一進一退のカラミを続ける両者であったが、後半21分、味方の恥ずかしいところを的確に言葉攻めし続けるホシ子からカズ子を経由し、快楽に飢えて猛獣のように昂ったS子、もといP子へ。それまでは中盤でいやらしいストーカーのように相手を追いかけ回していたP子は、そのときばかりは周りも気にせず、ど真ん中から容赦なく相手のゴールにイチモツをブチ込み、昇天。サディスティックな巨根の貫通に、発砲水の名前を冠した白人たちは、ただただ泡を吹くだけだった。

快楽に浸るシューターズ。しかしながら、内容はともかく、一方的な展開に憤る白人たちはここから一気に体位を変えて反撃に転じる。26分、右からのクロスに目の色を変えて涎を垂らしながら突っ込んで来た相手のシュートは、ギンギンにそそり立った艶のある白い棒に当たり、SFCは辛くも難を逃れた。その後も、シューターズのカラダを攻め続けるSan Pellegrinos。数分後、タッチラインから両手で鷲掴みにされた球が放たれ、右サイドにいた相手のトラップからのシュートはマス子の弱点であるゴール高めの右隅へ。

「いや、いや~ん、そこだけはお願い、ヤ、ヤメテ〜」。マス子の涙目の懇願もむなしく、タマタマは必死に伸ばした右手をヌルリとこすってゴールに吸い込まれていった。これでSFCのリードは1点に縮まる。

さらなるオルガズムを求める相手は、一気に形相を変えた。はげギグスこと10番を筆頭に、苛立ちを隠せない相手はシューターズに言葉攻めや、SMプレイを始める。カズ子がさして関係のないところで白人二人に絡まれ、プレイ中にカツアゲされる事件も発生。それまで痛くもないのに演技でアンアン悶えていたマス子も相手のいらだちに拍車をかけ、ボールをキャッチしたあとに股間を蹴られてしまう。本当は先っちょをこすられてちょっと気持ちいいぐらいだったが、ここぞとばかりに悶えたふりをしながら横をチラ見した。するとカラダも頭も最高潮に火照ったレクコ子が、相手の執拗な言葉攻めに興奮しているではないか! 両チーム入り乱れての激しい約10Pが展開されたそのとき、なぜかレクコ子にだけ、ケチャップ色の紙が提示されたのだった。

しかし、その後もSFCは数的不利を感じさせない熱いプレイで相手のピストン運動をパイプカット、いやシャットアウト。そして、白昼の情事の終わりを告げる絶頂のホイッスルが高らかに鳴り響いた。

大事な一戦でシューターズが価値ある勝利!! オルガズムを十分に感じた面々は、さらなる快楽を求めて、チムトンに繰り出すのであった。

最後は、真面目に書きマス。この大事な一戦に勝てたことは、シューターズの地力がついてきていること、またチームの団結力が以前にもまして強固になっていることを証明するものだったはず。前回の試合にしても、たとえ点を取られたとしても気持ちは切れず、最後の最後まで集中できました。出場した皆が全力を出して勝利を目指す精神力、相手を思いやる言葉攻め、じゃなくてコーチング(編集部注:真面目じゃないじゃん)。本当にいい流れでサッカーができていることに感謝し、後半戦もこの調子で上を目指しましょう!

※著者注:これは実話を基にした物語であり、文中における表現に悪意はない。最近、秀逸なレポートが続くなか、重いプレッシャーを感じつつ、酒を呑みながら一人楽しくカイたものである。

文/二流官能小説家 ホルヘ・マスポス

〈試合結果〉
Shooters FC 2-1 San Pellegrinos
(杉山 9分、齋藤 56分)

〈今季成績〉
2014-15 Legal League Division 2
5位 勝ち点18 6勝0分4敗 得点16失点9

2014-15 Legal League / Champions League Group D
3位 勝ち点7 2勝1分1敗 得点7失点6

http://www.legalleague.com.hk/seasons.php

〈ハイライト動画〉
https://www.youtube.com/watch?v=rfUF7XtI7oE

〈今季チーム内ランキング(全公式戦)〉
【得点】
1位 津田哲平 4得点
2位 名取一樹 3得点
   吉村康弘 
4位 新田 悠 1得点
   川端勇介
   今井雄一郎
   西井敏之
   間野泰光
   杉山俊哉
   齋藤 弘

【アシスト】
1位 間野泰光 2アシスト
   西井敏之 
   齋藤 弘
4位 Kwan   1アシスト
   小林佳樹
   石黒敬司
   吉村康弘
   星 哲史
2014-15 Legal League / Champions League Group D 第3節 vs Goodfellas 2014.12.6 @Wu Shan Recreation Playground
2014年12月12日 (金) 15:43 | 編集
Kickoff:15:00
気温:22℃
湿度:68%
天候:曇り

〈布陣〉
         井頭英信
        (石黒敬司)

   杉山俊哉  西井敏之  小林佳樹
              (間野泰光)

      名取一樹  井川洋一

鈴木 周  吉泉光一  星 哲史  今井雄一郎
                 
         益山秀人

〈レポート〉
12月6日、午前11時「ピロ〜ン♪」のLINE音で起床する。「誰やねん」と心の中で舌打ちをし、画面を確認すると鬼軍曹こと間野からであった。一言「屯門から会場までの案内を頼む」と。待ち合わせ場所に遅れて到着すると、すでに足を回しながらストレッチをしている間野と鈴木がいた。一緒に会場まで向かう。道中、本日の対戦相手である1部所属のGoodfellasの話になり、自称ネガティブ鈴木のネガティブ発言に流され間野までも弱気な発言を繰り返す。「なんやねん、弱気になりおって」と心の中で舌打ちしたりしていると、ものの15分(編集部注:ホントに15分?)で会場に到着する。

会場は湖山遊楽場、屯門在住の筆者が日々トレーニングで無断使用させてもらっているグラウンドだ。今シーズン、この会場での試合は3度目となる。過去2戦はともに黒星を喫した上、怪我人を出すという呪われた会場だが、前日にこっそりグラウンドに塩(味の素)を盛っておいた筆者は、内心そわそわしながら試合開始に向け13人のShooters戦士と入念にアップを行った。

Goodfellasは予想通り、足下のうまさと激しい当たりを併せ持つチームだった。序盤から、ディフェンスラインでボールを回しながら、ボランチを経由しサイドチェンジを繰り返す。トップ(長身の白人カヌ[編集部注:元ナイジェリア代表ヌワンコ・カヌ])にボールが収まると、持ち前の独特なキープ力でShootersを揺さぶる。さすがにチームとして完成されている印象だったが、要所要所のスピード、体力では我々も負けていない。ディフェンスリーダー星の“罵声指示”で前線からポイントを絞ったプレスを掛けていく。

すると前半2分、中盤で名取がボールを奪うと杉山へフィード、ダイレクトで西井に繋がり、そのまま井頭へ。ショートパスがキレイに繋がるが惜しくも相手のすばやい寄せに阻まれてしまう。5分、相手の白人カヌにうまくボールが納まると、追い越すように流れて来たディエゴ・マラドーナ風のボランチにきれいにパスが流れシュートを許す。しかし、Shootersゴールには不動の守護神・益山が立ちはだかる。レネ・イギータ(編集部注:元コロンビア代表GK)並みのサイドステップでゴール隅に向かうボールをナイスセーブ。さすがイギータ(編集部注:本人はカンポスが好きみたいだけどね)、と心の中で観戦気分に浸っているとすぐさま鈴木からくさびのパスが杉山へ入る。オーバーラップしていた中盤の井川にボールが渡ると迷わずミドルシュート。これは惜しくもゴール枠を捉えなかったが、いい守備からの速攻が既にチーム全体に浸透していることを象徴するような場面だった。

局面は一進一退。13分、相手のフリーキックからペナルティーエリア内で2本ほどパスを繋がれシュートを許し、ボールはバーをかすめ肝を冷やす。続く14分、これまた相手がペナルティーエリアにドリブルで進入しシュート。ここはイギータ益山のスーパーセーブに救われる。このプレーに喚起されたのか、吉泉が24分、相手のくさびのパスをインターセプトし前線へドリブルで駆け上がり、相手のファウルを誘う。井川のゴールキーパーと最終ラインの間を狙うナイスFKにShooters戦士が流れ込むが、惜しくもボールに触れることはできなかった。このチャンスを逃して一瞬落胆し、足が止まったShootersの隙を相手は逃さなかった。ペナルティーエリアに放り込まれたボールを白人カヌがダイレクトで落とし、ボランチのマラドーナがうまくハーフボレー気味にシュート。ボールは無情にもShootersゴールに突き刺り、0-1と先制点を許す。

ハーフタイムでベンチに戻るShootersイレブン。だが、そこに落胆の表情はない。確かに先制点は奪われたが、決して前半は後ろ向きになるような内容ではなかった。杉山が「落ち着いて体を入れながらボールをキープしよう。周りを見てショートパスを2、3本繋げば、きっとチャンスは来る」と全員に喝を入れ、あらためて戦闘体制に立ち返る。

後半開始早々、キックオフから井川の見事なロングフィードが杉山に渡るも、ゴールまでは至らず。すると逆に前のめりになったShootersに対し、相手がカウンターを仕掛けてくる。そのままシュートまで持っていかれ、ボールはポストを直撃した。

前線にボールが収まらず、なかなか攻撃の形を作れないShooters。ただ前線でボールを追いかけることしかできない筆者(西井)は、自分自身の不甲斐なさしか感じえなかった。杉山、小林の両サイドハーフがサイドで突破を試みるも最後の局面で潰されてしまう。そんなもどかしい局面にあっても、Shootersのディフェンス陣(特に両サイドの今井・鈴木)は体を張って踏ん張り、イギータ益山は相変わらず安定したスーパーセーブ&パンチングで輝きを放っていた。

リードを許したまま、時間だけが刻々と過ぎていく。攻めなくては、ゴールが必要なのだ。すると15分を越えた頃からだろうか、相手のパス回しにミスが目立つようになる。名取が自慢のハードプッシュで相手と競り合うと浮いたボールが井川のもとへ。劣勢の状況に、後半から前目の位置を取っていた背番号21は、綺麗なトラップから流れる様なモーションでミドルシュートを放つ。このボールが相手に当たり、激しいスピンがかかったボールは相手CBとGKの間へ流れていく。そのボールに筆者(西井)がいち早く反応し、無理な体勢からシュート。しかし、鋭い回転がかかっていたボールはゴールポスト脇に転がっていく。気力・体力・精神力ともに限界に近づいていたShootersイレブンにとって、あまりにも惜しく、落胆を与える瞬間であった。

その後もゴールキックから石黒が競り、後ろにすらしたボールに小林がすばやく反応、確実なハーフトラップから一瞬のスピードで強引なドリブルを試みるもサポートが薄く失敗に終わる。時計の針は進んでいく。残された時間はもう少ない。井川に続き、もう一人のボランチ名取もリスクを犯して攻めに転じる。間延びしていく中盤を埋めるべく吉泉が渾身のハードディフェンス、またイギータ益山はペナルティーエリアギリギリまで出て攻めのディフェンス。両者ともイエローカードを受けてしまう。筆者には、頼むから誰か点を取ってくれと悲痛な叫びが聞こえてくるようなイエローカードに思えて仕方なかった。

屯門でまた負けるのか──。盛り塩(味の素)まで仕込んだのに。

不覚にもそんな諦めが芽生えてしまう状況のなか、井川が前方で相手をチェイスし、果敢なスライディングでボールを奪う。「(勝てると)信じろ!」と言葉でも姿勢でも仲間を鼓舞する元主将のプレーに勇気づけられたShootersイレブンは、再び勢いを取り戻す。そして、小林と交代で投入された間野が湿りかけていた空気を一掃する。

杉山からのセンタリングを西井が胸で落とし、井川が前方へフィード。ボールはゴールを背にした石黒に渡り、そこから振り向きざまのシュートが放たれる。相手に当たったボールは、ペナルティーエリア右にいた間野の前に転がる。相手守備陣は「オフサイド!」と手を上げるも、線審は旗を下手で振っているだけ。

冷静にトラップしてシュート体勢に入る間野。後に多くのチームメイトが話したように、交通事故の瞬間のようなスローモーションのシーンに映る。これぞお手本のようなインサイドキックのシュート。コロコロと転がるボールはゴール右隅へ吸い込まれていった。“シュートはゴールへのパス”、と言わんばかりの見事な同点弾だった。

思わずその場に倒れ込む筆者。背後では歓喜の声。落胆の色を隠せない相手イレブン。だが、まだ時間は3分残っている。集中だ。そして全員で最後まで体を張って守りきり、終了のホイッスルが曇天の屯門の空に響いたのだった。

結果は1-1のドローだったが、非常に内容の濃い素晴らしい試合であった。相手に先制点を奪われたことで攻撃に重点を置きながらも、一方で追加点は許さない。非常に厳しい試合展開の中で終了間際に生まれた鬼軍曹・間野のコロコロシュート。劣勢から追いつけたのは、今シーズンのShootersで初のことだ。戦士たちが個人レベルで過去の自分に打ち勝とうとしながら、気力、体力、精神力を培い、実際に結果となって現れた。今後の試金石となる一戦と表しても過言ではあるまい。

筆者が思うに、試合は最大の練習である。いくら平日、自主連で走り込みをしても、いくらボールをフリーで蹴ったとしても、相手がいる実戦の中で状況判断しながらプレーする以上の成果は得られないだろう。実戦は全てが100%以上の血肉となって自分の成長に跳ね返ってくる。「昨日の自分に打ち勝つ」、今シーズンのスローガンがShootersに過去にない栄光をもたらすことを願い、本レポートを終えることにする。

文/西井敏之


〈試合結果〉
Shooters FC 1-1 Goodfellas
(間野 67分)

〈今季成績〉
2014-15 Legal League / Champions League Group D
5位 勝ち点4 1勝1分1敗 得点5失点5

http://www.legalleague.com.hk/seasons.php

〈今季チーム内ランキング(全公式戦)〉
【得点】
1位 津田哲平 4得点
2位 名取一樹 3得点
   吉村康弘 
4位 新田 悠 1得点
   川端勇介
   今井雄一郎
   西井敏之
   間野泰光

【アシスト】
1位 間野泰光 2アシスト
   西井敏之 
   齋藤 弘
4位 Kwan   1アシスト
   小林佳樹
   石黒敬司
2014-15 Legal League Div 2 第9節 vs Corinthians 2014.11.29 @Kowloon Tsai SG
2014年12月07日 (日) 02:09 | 編集
Kick off: 15:00
気温: 20℃
湿度: 63%
天気: 晴

〈布陣〉
          津田哲平
         (井頭英信)

    杉山俊哉  西井敏之  小林佳樹
   (内野航平)      (間野泰光)
               (石黒敬司)

       名取一樹  齋藤 弘
      (井川洋一)

 鈴木 周  吉泉光一  星 哲史  吉村康弘
                 (今井雄一郎)
          益山秀人

〈レポート〉
この素晴らしい勝利をレポートできる幸運に感謝の念を禁じ得ません。チームメイト並びに各選手のご家族を含め関係者の皆様に心から御礼申し上げます。(以下敬称略)

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曇り空の秋を感じる香港の昼下がり、筆者の知るかぎり初めての使用となるここKowloon Tsai Sports Groundでは、観客席を備えた陸上競技用トラックに囲まれ、整備が行き届いた天然芝のピッチが我々を待っていた。

この日の対戦相手は宿敵Corinthians。西洋人中心のチームでSFCが苦手とするタイプかもしれない。昨季の対戦成績は1勝1敗、最終成績はSFCのひとつ上の7位だ。最初の対戦では、SFC側は試合開始5分前に11人が集まるという状況の中、セットプレーで2失点、急性胃腸炎をおして出場した井川がミドルで一矢を報いるも1-2であえなく敗戦。一方、後半の対戦では20名を超える選手たちが集い、S、もといPこと現副主将兼テクニカルコーチ齋藤の2得点、そして豊富なベンチを使った交代策で試合をコントロールし、2-1でシーズン3連勝を果たした。

現在、SFCが8試合、Corinthiansが9試合を消化し勝ち点は同点。得失点差でSFCが5位、相手が6位である。直接対決でどちらが上かはっきりさせる良い機会だろう。わかりやすくていい。

SFCは前節の素晴しい勝利の後、2週間の休養をとり、鋭気に満ちた18人の戦士たちが集結した。一方のCorinthiansには道楽者、放蕩者、金持ちのスポーツマンという意味があるようだが、道楽者はカウチでおとなしくサッカー観戦する方が賢明なことをSFCが教えてあげよう。「Corinthiansの諸君、君たちに今のSFCのモメンタム(編集部注:勢い)は止められまい」と心の中で嘯いてみる。悪いが、今季初の連勝で勢いをつけさせてもらうのは我々SFCだ。

アップを済ませ、先発ポジションと交代の発表、そしてチーム全体の留意事項並びに各ポジション毎のポイントを確認する。その後、チーム全員で円陣を組んで声を出し勝利を誓う。

SFCはコイントスで得た権利をサイドチェンジに行使する。風は横からそよぐ程度で明確な優位性はなかったかもしれないが、相手を自分たちの意向に従わせる行為は、心理的な効果があるのではないか。

開始早々の1分、副主将である齋藤が自らチームに出した指示を率先して実践する。そう、ショートカウンターだ。相手ボランチの緩慢な動きを見逃さず、鋭い寄せからボールを奪取し素早く精確にトップ下へ。これに呼応した西井は既に動き始めている小林を察知しており、ノールックのヒールパスを通す。これは惜しくもオフサイドの判定となったが、周りの連動も含めこれがお手本だと言わんばかりのプレーに全員の攻めのスイッチが入る。

しかし直後の2分、右サイドを攻められ、ペナルティーエリア内でのクリアボールはほぼ真上へ浮き、これが不運にも相手FWに渡る。絶体絶命のピンチ──。だがGK益山が驚異的な反応で至近距離からの一撃を防ぐ。跳ね返ったボールはまたもゴール正面の相手に渡り、誰もが失点を覚悟した。自軍のゴールマウスがやたらと大きく感じ、超至近距離から放たれたシュートに万事休すか……。いや、それでもネットは揺れない。CB吉泉が身を挺した必死の守備を見せたのだ。GKとしての経験と勘、そして熱い闘志のなせる離れ業か。守備陣のスーパープレーの連続で、SFC全員の気持ちが高揚する。

8分、センターサークル付近の相手MFから左サイドに長めのパスが通りそうになるが、鈴木がスライディングで脅威の芽を早めに摘み取る。彼はこの試合を通して、4、5回は敵と交錯したはずだ。“許容しうる冒険”と“救いようのない愚行”。常に攻めの気持ちを持つことは、アドレナリンで麻痺した怖いもの知らずとは一線を画す。格闘家としての日々の鍛錬と毎週の自主練習、そしてJ-Asia参戦でさらに磨きを掛けた彼の“間”をもってして、彼の“冒険”は成功裡に終わった。

15分、再び齋藤のインターセプトから逆襲に転じる。鋭いパスが中央右側に位置する西井にきれいにつながると、齋藤がリターンをもらうべくピッチ中央を駆け上がる。相手DFの注意が齋藤に注がれるなか、会場にいた誰もが齋藤にボールが出ることを考えたのではないか。2人を除いては。

西井の判断は右。そこに駆け上がっていたのは、チーム得点王争い筆頭の津田だ。落ち着いて右足を振り抜き、低い弾道のボールはファーサイドのネットを揺らした。お手本の様な完璧なシュートで素晴しいゴールを称えられた津田は、「いやいや、時間、時間」とタイミングを強調。さすが、今季初参戦ながらスコアリングチャートを牽引する男、違う景色が見えている。

この先制弾がチームに勢いをもたらす一方で、いつもながら簡潔で解りやすい指示を出し続けるディフェンスリーダー星。彼の統率力と個々の集中力により、良い守備が継続できている。そして、その安定感が中盤のボール奪取の一助となる。齋藤の第一波で奪えずとも、自主練習と階段ダッシュでピッチ上の支配領域を広げ続ける主将名取がこれに加わり、連動した第二波、第三波で相手MFを追い詰める。

25分、齋藤から浮き球のフィードが前線へ送られると、これに西井が反応する。相手DFは数的優位に油断したのか、あるいはオフサイドだと判断したのか、球際の寄せが甘い。それを見逃さず弾むボールの軌道を見極めた西井は、GKの位置を見定めて落ち着いて流し込んだ。寡黙な青年の記念すべき今季初得点。ゴールの喜びも、控えめな彼らしく片手を小さく上げるのみ。西井もまた毎週の自主練習の常連。(前節レポによると)サディスティックな齋藤コーチの練習メニューのお陰か、はたまた壁打ち一人練習の賜物か。はにかんだような笑顔が印象的な男のフィニッシュでSFCのリードは2点に広がった。

前半終了間際、井川が相手選手と交錯する。SFC側はフェアプレーに徹するも、2点を追う相手は苛立ちを隠せなくなっている。きな臭い雰囲気が漂ってきた。

迎えたハーフタイムには、「もっと前からいこう」、「ヨッシーのロングボールで相手のラインを下げさせて、出来たスペースを使おう」、「気持ちを切らさない」といったことを確認する。そして全員で円陣を組んで気合を入れ直し、後半に臨んだ。

後半5分、敵陣中央付近でボールを得た小林が相手DF2人の間にドリブルで切れ込み単独突破を図る。最後はDFに阻まれたものの、ゴールへの明確な意志が感じられた勇気あるプレーだった。

その後、流れは徐々に相手に傾いていくが、SFCのDF陣の集中力は高く維持されたままだ。シュート、CK、FKと何度もゴールを脅かされるが、益山、星、吉泉が身を挺してゴールを守る。怒濤の攻撃を凌ぎ切り、満身創痍といった雰囲気の中に怒れる男がいた。吉泉だ。敵の前線になにやら不遜な輩がいる様子だ。この時、自分の近くにも不遜な輩がいることを筆者は気づいていなかった……。

SFCはここで交代策に出る。イヤな流れを変えるには得策だ。早退する星に代わり今井を投入し、CBに吉村、右SBに今井が入る。吉村のとっておきの飛び道具を制限することになるかもしれないが、今井にも果敢なオーバーラップと肉弾戦の強さがある。しかし今日は発動コード(著者注:奥様あるいはお嬢様)が会場におらず、今井スペシャルは封印となるか。

その後、堅守をベースに再びSFCが主導権を握ると、間野、西井、津田らが巧みな連係で好機を演出する場面も。そして20分過ぎ、FWの筆者に浮き玉が入る。「前へ、ボールに軽く触れてさらに前へ。相手DFよりも先んじている、もっと前だ」と心でつぶやきながら前進していると、後方から衝撃を受けてピッチに倒れ込んだ。右頬と右膝が痛む。何やら周りが騒がしい。ようやく立ち上がると、ペナルティースポットの上に毅然と立っている主審が見えた。

「あゝ、PKを取れたのか」。これに対して相手は汚い言葉を使って筆者を罵倒してくる。これにはさすがに黙っていられず言葉を返すと、レフェリーの判断を罵っているのだという。「だったら、最初から直接審判に言えよっ!」。まったく、こういう輩がいるから世の中がなかなか良くならない。ともあれ、キッカーの吉村が銃刀法違反(著者注:主将名取による命名)とも表現できるキャノン砲を備えてスポットへ。地を這う正確なシュートが惚れ惚れするような球筋でゴール右隅に突き刺さる。胸がすく。あー、いつ見ても気持ちいい。今回は間近で見れて迫力満点だった。

同25分、鈴木から中央付近の筆者へパスが渡る。相手MFを背負ったまま鈴木に戻すと見せかけてそのまま前へ。「おおっ~! イギーってあんなことができるのか~!?」と驚く声が聞こえる(著者注:みなさん、そこまで驚かないで下さい)。とにかく前へ向かう筆者は、中央前方に進入する杉山を視界に捉えた。しかし、その先には相手DFがおり、咄嗟に身構えながら出来るだけ早く杉山にパスしようとするも、勢いと精度が伴わない。「ごめん、杉!」と思った刹那、相手右SBの体当たりをまともに受ける。「はうっ」肺の中の空気が強制的に押し出される感覚。ボールを追うために無酸素運動を続けるが、みぞおちにボールが入って息が出来なくなった過去の記憶の恐怖に支配されそうになる。そして、おそるおそる肺に空気を入れてみる。アップで体をぶつける練習をしたお陰か呼吸に問題はない。「OK、まだまだいける!」。「継続は力なり」と話してくれた加藤を目指し、基礎体力の向上を継続している筆者のボディーにこの程度の攻撃でダメージ与えることは出来ない。

同28分、自陣内で敵にFKを与えてしまう。SFCは壁を形成するが相手の一人が割り込んでくる。キッカーは直接狙わず左前方の味方にパス。SFCの対応は遅れ、ボールを受けた相手はカーブをかけたフィニッシュで逆サイドのネットを揺らした。1点を返され、スコアは3-1に。

西洋人との試合では、審判の見えないところで小突き合いがあると、見聞きしたことがある。しかし、敵右SBは何を思ったか、筆者の腹を掴もうと触ってきやがった。病院の診察ならともかく、おっさんに腹を触られるのは不愉快極まりない。「やめろ、俺にそんな趣味はねえ。あいにく俺の鍛えたボディーにお前が掴めるような贅肉はねえ」(著者注:誇張を含む)。動揺を誘っているのか? 無駄だ、そんなものは効かない。こちとら伊達に半世紀近く人間をやってるわけではない。怒りをエネルギーに換えるのみ。この不愉快な行為といい、先ほどの体当たりといい、罵詈雑言といい、まったく辟易するばかりだ。1点を返されてもこの試合は負ける気がしないが、局地戦でもどちらが上かはっきりさせてやろう。欧州ではマイナス金利が話題になったが、ここは世界有数の金融都市、香港だ。借りたものにはきっちり金利を乗せて返すのが流儀だ。

その後、当の相手右SBがボールを後逸。筆者が左肩でプレッシャーを与えると相手は一度の接触でバランスを崩し、あっけなく転倒。「おいおい、ちょっと待て。『簡単に倒れやがって!』と罵倒してきたのはお前の方だっただろう。なんだ、その体たらくは」。案の定、彼は起き上がりながら罵詈雑言を並べ立ててくる。FKをもらえたのだからいいだろう。日本人を相手に 『倍返し』(著者注:古っ)されなかっただけでもありがたいと思って貰いたいものだ。

筆者自身、珍しく好戦的になっている自分の反応が興味深い。そこへ「イギー、やめとけ」とばかりに間に入って来たのは主将名取だった。「ほう。さすがキャプテン。確かに相手に合わせるのはいただけないな」と妙に感心してその場を譲り、遠巻きに眺めることに決めた筆者。場を収めようと入って来たにしては、かなり興奮した様子のやり取りではあったが……(著者注:実際は仲裁ではなく名取の個人的な鬱憤をここで晴らすのが目的だったらしい)。

荒れ気味の試合終盤、SFCは攻撃の手を緩めない。左MFの副主将内野がドリブルで敵陣深くまで侵入。「うっこー、後ろについたぞ!」。これで敵DFは筆者の存在も無視できない。ここで内野の判断は自身でのドリブル突破。「いい判断だ!」と皆が思ったに違いないが、その瞬間、「えっ、デカっ!!」。ゴールへの強固な意志のせいか、蹴り出しが強過ぎたようだ。その距離は杉山かKwan並みの加速をもってしてもぎりぎりだったか。結果、ボールははゴールラインを割ることになったが、攻め続ける気持ちが切れていないのがいい(主将注:前夜のDJ、お疲れ! FB経由でバレてんぞ!)

SFCは最後まで自分たちのペースで試合を運ぶ。気持ちは熱くも淡々と試合を進めるのみ。敵は時間稼ぎだと騒ぎ立て審判にも抗議しているが我々は関知しない。「プレーでも勝ってるぞぉっ!」と激を飛ばす井川。そうだ、最後までサッカーで勝負だ。これは香港での外食じゃない。余った体力をTake awayしても意味がない。力のかぎりボールを追い、ゴールを目指すSFCの選手たち。

そしてついに試合終了の笛が鳴る。筆者は勝利の雄叫びを禁じ得なかった。 チームでの勝利に勝る喜びはない。試合中に熱くなりはしたが、相手とも握手で紳士的に健闘を称え合う。例の右SBとも握手を交わした。

試合を通して、全員が走って連動することを実践できていたと感じる。またこの日はショートパスが連続して繋がる場面も多かった。結果を残した攻撃陣と献身的な守備陣、双方の活躍で掴んだ勝利だ。

今季初の連勝だが、勝って兜の緒を締めよ。試合後、いくつかの反省点が指摘された。「失点したことは課題」、「もっともっと前から行きたい」、「逆サイドを使う」などである。筆者個人としては、結果として得られたPKそのものよりも、気持ちを前に向けられたことが大きい。以前ならバックパスを選択していたかもしれない。

「各自が昨季の自分に負けないようにならないかぎり、昨季よりいい結果は得られない』。これは今季開幕前の主将名取からのメールにあった一文である。

今季も折り返しに近づくなか、「今季の自分は昨季の自分を超えているだろうか」、「明日の自分は今日の自分を超えているだろうか」と問うてみる。これは何も、サッカーにかぎった話ではないかもしれない。

サッカーのある香港生活。週末の取っておきの時間。これを極上のものにするために、優先順位を明確に、不摂生をあらため、自分を律する。そして日々の生活にさらなる張りと充実を。

怪我で戦線を離れている工藤や西田の復帰を心待ちにする一方で、今回、週末も忙しい石黒や杉山が5〜6週間ぶりに戦列に加われたことは嬉しいかぎりだ。チームの全員が家庭、職場、地域社会などで責任ある役割を担う立場にあるだろう。それぞれの人生、それぞれの事情がある中で、サッカーへの想いをSFCを通じて紡いでいくリーグ戦の醍醐味。今回都合で参加が叶わなかった選手たちを含めて、より多くの仲間たちと共有できればと願って止まない。

大人になってから患うと症状が重くなる病気があると聞く。筆者の場合は、ここ香港での麻薬中毒のようなサッカーにくびったけの日々だ。症状にようやく気付いた(気付けてよかった)中年男は思う。

「まだ僕にはみんなとサッカーができる場所がある。こんなに嬉しいことはない」

『Point of No Return』 (帰還不能地点)。もう戻れない。サッカーと、そしてSFCと。

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末筆にあたり、最後までお読みいただきありがとうございます。レポートなのか何なのか不明な長文、駄文、申し訳ございません。また一部不適切な表現が含まれているかもしれませんが、何卒ご寛容ください。

最後にもう一言だけ。

「シューターズ最高!!!」

文/イギー


〈試合結果〉
Shooters 3-1 Corinthians
(津田 15分、西井 25分、吉村 57分)

〈今季成績〉
2014-15 Legal League Division 2
5位 勝ち点15 5勝0分4敗 得点14失点8

http://www.legalleague.com.hk/seasons.php

〈今季チーム内ランキング(全公式戦)〉
【得点】
1位 津田哲平 4得点
2位 名取一樹 3得点
   吉村康弘 
4位 新田 悠 1得点
   川端勇介
   今井雄一郎
   西井敏之

【アシスト】
1位 間野泰光 2アシスト
   西井敏之 
   齋藤 弘
4位 Kwan   1アシスト
   小林佳樹
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