Shooters FC
We are crazy about football! No one can stop us! (日本人サッカーチーム in 香港)
2012-13 Legal League 第14節 vs Revolution 2013.1.26 @Hammer Hill Stadium
2013年01月29日 (火) 10:59 | 編集
Kick off: 16:35 (35分ハーフ)
天候:曇
気温:19℃


〈布陣〉
         小泉 創
        (川端勇介)
        (石黒敬司)

  Kwan     越智公大     坂本桃太郎
                 (二宮義和)
                 (山下 猛)

       原 仁志  益山秀人
     (井川洋一)(名取一樹)

渕脇 穣  吉村康弘  豊田統士  今井雄一郎
(中村岳嗣)(井頭英信)(田口聖教)(間野泰光)

          Hin

〈レポート〉
〜プロローグ〜
深夜1時、マッチレポの執筆を初めて命じられた新米記者は、昨季のSFCピュリッツァー賞の記録をチェックしていた。隣室のラジオがFIFAワールドカップ2014テーマソング「Samba de Janeiro」をオンエアし始めたことに気をとられつつ、ブログページを丹念に繰る記者の眼前に突如として映し出された岩井のあぶどーめん(編集部注:abdomen[解剖学で腹の意])、その直後の空間に入賞記事のリストは記されていた。ページを繰り進め、該当記事を含む過去レポを注意深く読み終えた記者の脳裏にはある「事実」が浮かび上がっていた。入賞記事の試合スコアは2-2、2-1、3-1。「負けレポだからこそ恥ずかしくないものにしたい……」。この日が初の執筆となる新米記者は静かに呟き、スタイラスを握る指に力をこめた。

~アップ~
土曜午後の第14節。最近の加入メンバー数名そして初参加の1名を含め、総勢21名が斧山道運動場に集った。平日開催であった第13節とはうって変わった陣容に、キャプテン井川からは「今日は各ポジションに2名以上いるので、ペース配分などは考えず、最初から全力で飛ばそう」との声。ゴール裏のスペースを使ったアップは、豊田と越智の指示のもと、ヘディングの競り合い練習で締めくくる。今日の対戦相手は第3節で勝利したRevolution。守護神Hinを含め、1-0の白星を収めた9月時点のメンバーのうち8名がここにいる。グラウンドは芝の下に硬化した土を感じさせるものであったが、相手キーパーの上背に注目したHinがなにごとか熱心に井川に提案するなど、試合前の雰囲気は悪くなかった。

~試合前ミーティング~
週半ばに回覧されたメールには、「一度勝っている相手。負ける道理がない」と小泉マネジャーが記していた。それを確認するように、主将の言葉に頷く選手たち。SFCのスタイルとして定着してきたコンパクトなディフェンス、また、大きな声でのコーチングなどについて、リマインドがなされた。必ずしもガツガツ系ではないが上背のある相手の中盤に対して、GKからのロングキックの落下地点確保がカギとなるのはいつも通りで、「競り合いは激しく」との指示。ボランチはツータッチもしくはスリータッチでの手早い処理を心がけることを確認し、11名のスターティングメンバーはピッチへと向かった。

~前半~
立ち上がり、決してラフプレーが目に付いた訳ではないが、FKで流れが途切れがちな展開の中、原-越智ラインの中盤での落ち着いたボールコントロールが目を引いた。バックラインは豊田の指示のもと、統制のとれた動きを見せ、要所要所での渕脇、吉村、今井の力強い動きが際立つ。相手の2トップは、動きは速いが決定力に欠け、プレッシャーを受けながらのシュートは枠外にそれていく。一方のSFC攻撃陣では、越智が冷静なトラップから小泉に繋ぎつつ、11分にはカウンターで左中盤から2人を抜いてシュートまで持ち込んだ。オフサイドラインを飛び出した相手FWに持ち込まれる場面(6分)や、ニアで転がしたゴールキックを奪われひやっとするシーン(15分)もあったが、守護神Hinのセーブと豊田のきっちりとした抑えに助けられ、「つないだ末での得点チャンス」を相手に与えなかった。ところが22分、予想だにしていなかったことが起きる。センターライン付近からの相手FKから左CKへ。

キッカーの蹴った球はニアポストをバウンドしながら進み、誰もが「えっ」と思った次の瞬間、ネットを揺らしていた……。試合後、相手の監督が「ひどいCKによる直接ゴール」と形容したなんでもないCKは、GKとDFのコミュニケーション不足が災いとなり、Revolutionに先制点を与えてしまった。それまでの内容が決して悪くなかっただけに、ベンチに陣取る仲間からも「なにが起きた?」とどよめきの声。その後、トップと右MF、ボランチの一枚を代えたが、予想外の先制点にいくばくかの動揺が生まれてしまったのか、DFラインからの球がそのまま相手のFWにつながりシュートを許したり(25分)、こちらのFKからカウンターを受け、中盤で数的優位を許してシュートに持ち込まれるなど(30分)、前半最後の10分間はやや安定感が失われた中でホイッスルを聞いた。

~ハーフタイム~
まさかの失点に納得のいかない守護神が葉っぱを蹴り上げながらハッパをかける。キャプテン井川からは、内容は悪くないのだからやるべきことをきっちりやろうとリマインダーが出された。後半に向けて、Kwanと越智、そしてCBからボランチに上がった吉村を除いてフィールドメンバーを総入れ替え。前回、松本桂をして「突き出た腹」と言わしめた相手メンバーを走りで圧倒すべく、ゾンビルールも巧みに10名のベンチ要員を最大活用する作戦だ。しかしこのとき、運命の女神の眼差しが鈍い光を放っていたことに気づいた者はいなかった。

~後半~
後半立ち上がり、ルーキーを擁したバックラインのポジショニングの甘さが露呈した。「敵サイドは奥からあがってくるので、SBはあまり上がらない方がよい」とのアドバイスを渕脇から得ていた筆者も、俊敏に動き回る敵FWと背後から狙ってくるもう一枚の間で、DFラインを「オノレが崩壊させてんちゃうの?」と焦りを覚えていた。果たして、再開のホイッスルから間もない40分、左サイドからのクロスを受けた敵FWにシュートを許し、Hinが一旦防ぐものの、こぼれ球を押し込まれてゴール。痛恨の追加点を献上したのだった。最終ラインの混乱は続き、ボレーシュート、CKを頭で合わせられるピンチを招いたが、いずれも枠外にそれるなど相手の決定力のなさに救われ、さらなる失点には至らず。

その後、45分に越智が負傷し、坂本と交代。50分、59分には前半から続けて出場していた吉村を新加入の名取に交えると共に両SBを渕脇と今井に戻し、かつ肉離れを起こした井頭に代わって豊田も入り、バックラインが建て直された。その後は一進一退の動きとなり、敵陣内スローインからの突破が期待された場面や(56分)、敵GKからのボールを奪ったKwanミドルシュート(57分)、またバックラインのインターセプトから原→石黒へとつながる流れ(59分)もあったが、いずれもゴールには結びつかない。一矢報いる最大のチャンスは68分、左中盤から小泉→Kwanとつながり、絶妙なクロスがファーサイドにフリーで走り込んだ坂本のもとへ飛ぶが、惜しくも触ることはできなかった。勢いを取り戻す流れにもみえたが、電光掲示板が17:50を示し、空が陽光を失い始めた頃、主審が試合終了の笛を吹き鳴らした。

〜総括〜
年末年始の人の移動とともに、仲間との別れ、そして新たな出会いがある。まだ香港に英国軍旗がはためいていた頃に結成されたSFCは、今年も登録選手の入れ替えを経て、シーズン後半戦の巻き返しに向けて、心・技・体の充実を図っているところだ。こうした時期、チームの一体感を高め、戦力の底上げを図ることは、普段にも増して重要になってくる。ハーフタイムの交代時には引継ぎを受け、また周囲のコーチングを最大活用することには改めて意識を振り向けたい。体力とボールタッチは日々の鍛錬、そして脳幹シナプスの奥深くに刻まれている記憶の覚醒を祈る他ないが(筆者注:筆者はバイオロジーを学んだことはない)、団結力はチームワークでつくりあげることが可能だ。

ここまで書き進めた筆者は再び過去のレポートに向かい、これが奇しくも「伝説の10番」が第7節のKCCロイヤル戦のレポで指摘した課題そのものであることを突き止める。月日が過ぎ再び除夜の鐘を聞きながら眠りにつき、2014年の幕開けを迎える頃、覚醒した体には中田ヒデばりのルックアラウンドが宿っていることだろう。そんな妄想の芽生えに心が軽く躍るのを感じながら、どこからともなく聞こえ始めた不如帰(ホトトギス)のさえずりを耳に、新米記者はラップトップの蓋を閉じるのであった。決して空気が良いとは言えない香港に生きる不如帰……。いや、それともあれはウグイスだったのか──。

文/ガクシ


〈試合結果〉
Shooters FC 0-2 Revolution

〈今季成績〉
2012-13 Legal League Division 2
10位 勝ち点8 2勝2分8敗 得点13失点27

http://www.legalleague.net/seasons.php


〈今季チーム内ランキング〉
【得点】
1位 松本晴人  5ゴール
2位 松本桂一  3ゴール
3位 大瀧 準  1ゴール
   本町知貴
   石黒敬司
   越智公大
   小泉 創
   Ken

【アシスト】
1位 井川洋一  3アシスト
2位 石黒敬司  2アシスト
3位 東園 剛  1アシスト
   松本晴人
   二宮義和
   関口貴之
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2012-13 Legal League 第13節 vs USRC Experience 2013.1.19 @Kings Park
2013年01月24日 (木) 16:51 | 編集
Kick off: 19:30
天候:晴
気温:10℃

〈布陣〉
        小泉 創
       (川端勇介)
       (岩井充彦)

  加藤新竝  石黒敬司  坂本桃太郎
       (松本桂一) (Kwan)

     井川洋一   Sam

 Water  吉村康弘  King  Ken
              (今井雄一郎)
          Hin

〈レポート〉
平日夜開催の試合ではいつもメンバー集めに苦心するSFCだが、今回はオーストラリアから帰ってきたKwanが友達を4人も連れてきてくれた。しかも、その誰もが試合前のウォーミングアップで実力者であることを伺わせ、さらにはBullsの主力の加藤も駆けつけてくれた。前回の対戦で惨敗を喫したUSRC Experienceにも、このメンバーならいい勝負に持ち込めそうだ。

序盤はExperienceに、やや押し込まれる展開に。ここまで17得点(!)と、リーグの得点ランキングでトップを独走する相手のストライカーが巧みにキープし、隙があると見れば、単独突破を仕掛けシュートまで持ち込む。この小兵FWは、風貌からしておそらく不惑を過ぎているはずだが、高い技術と豊富な運動量でSFC守備陣を翻弄。そして10分には左サイドを巧みに突破して、シュートを放つ。それほど威力のなかった弾道はしかし、低く飛び込んだGK Hinの手前でイヤらしくバウンドし、あっけなくSFCゴールが割られてしまった。

だが、最近のシューターズは先制されても肩を落とさない。特にこの日は、陽気な香港人選手たちが率先して盛り上げ、主将の声にもしっかりと反応し、劣勢を感じることはなかった。また、試合内容そのものもこちらに分があり、相手陣地で幾度となくセットプレーのチャンスを迎える。すると22分、右サイドのFKから吉村が見事なボールをエリア内に入れると、競り合いの後のこぼれ球をKenが押し込み、難なく同点に追いついた。

後半に入ると、シューターズは右サイドに投入されたKwanを中心に攻勢をかける。得意の左足でインスイングの危険なクロスを次々に入れ、加藤のフリーのヘディングを引き出す(これは惜しくも相手GKの正面へ)など、得点の匂いを漂わせた。完全に主導権を握ったSFCは55分、ついに逆転に成功する。中央で粘ってボールをキープしたSamが、フリーの井川へ落とすと、これを受けた21番は最終ラインの裏へ柔らかい浮き球のスルーパスを送る。そこへ抜け出した松本が、DFを背にしながらも冷静にシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。

だが、文字通り経験を武器にする相手も、ただでは引き下がらない。直後の58分、左からのCKを例の小兵FWが蹴ると、ボールはそのままゴールへ吸い込まれていった。その後、勝利を目指す両チームは次第にヒートアップしていき、ピッチのあちこちでラフプレーが散見される展開に。そして、またしても相手のエースが抜け出すと、GKとの1対1の場面を迎え、一度はHinがブロックしたものの、跳ね返りを冷静に押し込み、Experienceが再び勝ち越した……かに思われた。しかし、これは線審が毅然と旗を上げてオフサイドの判定となり、シューターズの面々は胸を撫で下ろした。

試合はそのまま2-2でタイムアップとなり、SFCは勝ち点1を獲得。今後の課題はリードした後のゲーム運びとなるか。集中力と運動量を切らさず、次こそはきっちりと勝利を手にしたい。

文/ジョゼ・ヨウリーニョ


〈試合結果〉
Shooters FC 2-2 USRC Experience
(Ken 22分、松本桂 55分)

〈今季成績〉
2012-13 Legal League Division 2
10位 勝ち点8 2勝2分7敗 得点13失点25

http://www.legalleague.net/seasons.php


〈今季チーム内ランキング〉
【得点】
1位 松本晴人  5ゴール
2位 松本桂一  3ゴール
3位 大瀧 準  1ゴール
   本町知貴
   石黒敬司
   越智公大
   小泉 創
   Ken

【アシスト】
1位 井川洋一  3アシスト
2位 石黒敬司  2アシスト
3位 東園 剛  1アシスト
   松本晴人
   二宮義和
   関口貴之
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