Shooters FC
We are crazy about football! No one can stop us! (日本人サッカーチーム in 香港)
2013-14 Legal League Div. 2 第5節 vs Samurai Blue 2013.10.19 @Kowloon Tsai #1
2013年10月21日 (月) 18:15 | 編集
Kick off: 16:30
気温: 25℃
天候: 曇

〈布陣〉

         越智公大

  脇 信輔   坂本桃太郎   鈴木 周
 (Kwan)   (石黒敬司)  (西田耕二)
 (間野泰光) (倉田昌彦)  (小林春男)

      齋藤 弘  原 仁志
     (名取一樹)(井川洋一)

 Pong   吉村康弘  田口聖教  今井雄一郎
           (井頭英信)

         益山秀人

〈レポート〉
秋を感じる香港の昼下がり、薄曇りだった朝から徐々に陽気を取り戻した日差しは、傾きながらも優しくKowloon Tsaiのピッチを照らしていた。前節(第4節)にようやく今季初勝利を掴んだShooters、試合のない先週末を各々有意義に過ごし英気を養ったメンバー総勢20名が集った。

対戦相手は今季から新規参入のSamurai Blue。親日の香港人主体のチームのようだ。現在、彼らは最下位ではあるが、うちも新規メンバーの加入でどんどん進化しているように、他チームが力をつけていることは十分に考えられる。油断は禁物だ。

アップでほどよい汗をかきながら、視界の隅で日本代表レプリカユニフォームを探すもそれらしき集団は見当たらない。だが試合直前、『ローチケ』など、日本語のスポンサー名が入った独自の白のユニフォームを纏う一団を確認。Shootersを日本人主体のチームと知り、日本代表のアウェーをイメージしての配慮なのか。それとも濃い青と濃い緑を避け、視認性向上への考慮であろうか。日本代表の選手名入りレプリカユニフォームを勝手に予想(期待?)していたレポーターにとっては正直、肩透かしであった。

あるメンバーが「オランダ人チームと対戦するのに、オランダ代表ユニはさすがに着ないよな」とこぼしていたが、全く同感である。それでも、“KAGAWA”や“HONDA”と同じピッチに立ってみたかったのは正直なところだ。

Samurai Blueのキックオフで試合が始まる。開始早々、試合前の確認通り、早めのプレスで難なくボールを奪取して攻勢に転じるShooters。意図した通りの展開で、Samurai Blueのゴールを脅かし始める。開始直後の5、6分の間に既に5つのCKを獲得。圧倒的に高いボール支配率でSamurai陣内を縦横に攻め立てる。

9分、試合前にこの日の主将を務めた井川から「どんどん仕掛けてほしい。その上で、ドリブル以外にもパスやワンツーの選択肢を常に持っておくこと」とアドバイスされたエースの越智が、絶妙のスルーパスを左に送り、走り込んだ脇がしっかりとミートしたシュートを放つ。しかし、これはキーパーの真正面を突いた。脇の次男、瑛斗くんはピッチ外で歓喜の声を上げるも、これは父親のナイスプレーにではなく、Kwanに遊んでもらっている喜びからであった。

Shootersはその後も多様な攻めを披露するも、横パスが多く、相手の嫌がるような縦パスが少ない。悪い時の日本代表のような、ゴールを奪うことが目的には見えない、ポゼッションのためのパス回しがやや目につく。このままではいけない。どうする、Shooters?

19分、ここでShooters攻撃陣の一つの回答が示される。セントラルMFで出場した齋藤から、絶妙なグラウンダーのスルーパスが越智に入る。リーグ得点ランキング2位でこの日を迎えたストライカーは、落ち着いて左足を振り抜き、ボールは相手DFをかすめて左ポストを強打し、ゴールラインを割った。最終ラインの裏は有効ではないと察し、足下の精度では分があると考えたのか。あれだけ人数の多い守備網の中でのパスワークには相当の精度が求められるが、見事な連携だった。頼もしいかぎりだ。

この試合では、GK益山の声がピッチ全体に伝わっていた。日本語だったこともあろうが、試合というストーリーにおける文脈からの的を射た指摘が選手に届きやすいのではないかと、筆者は考えた(今後は益山のGK定着を切に望みたい)。これはベンチからの声出しにおいても大切な点だと思う。

しかし27分、その守護神の声も届かず、悔やまれる形で失点してしまう。Samuraiの左サイドからのCK、低い弾道のライナー性のボールはニアサイドへ飛び込んだ相手選手のヘディングを導き、試合は振り出しに戻る。人数は完全に足りていたのに、近くの選手が他人任せにして競り合わず、相手を二人もフリーにした事実は反省点だ。

そのままのスコアで迎えたハーフタイム、Samurai Blueが決して格下ではないこと、球際は必ず激しく当たること、セットプレーの守備時にはマークした相手を絶対に外さないこと、サイドバックはもっと攻撃に参加すること、元気を出して貪欲に勝利を狙うことなど、井川を中心に確認して後半戦に臨んだ。

だが、再開後は相手のペースで試合が進む。そして、ゴール前の混戦から、相手MFが放った当たり損ないのシュートが、GK益山の頭をゆるやかに越えて、逆転されてしまう。

アンラッキーなゴールを許し、これで完全に流れを手放したかに見えた。「また勝てないのか……」ベンチを含めたShootersの選手たちに、今季序盤戦の記憶が蘇る。実際にピッチ上でも選手たちに焦りの色が見え、短いパスをミスするなど、リズムを悪くするプレーが頻出していた。

しかし、そんなイヤな流れを背番号21が断ち切る。このクラブを数年にわたって率い、真のフットボールクラブへと変える努力を続けてきた井川が、中盤から何度も大きな声で仲間を鼓舞する。

そして54分、右サイドで越智がドリブルを開始すると、井川がボックス内に進入。「越智と目が合ったんだ」と試合後に振り返った前主将は、背番号10からの絶妙な浮き球のクロスに滑り込んで右足を合わせ、ゴールネットを揺らしたのだった。今季のSFCプシュカシュ賞も有力視される美しいスライディングボレーによって、スコアは再び同点となり、チームの士気も最高潮に達していった。

これで完全に主導権を握ったShootersは、本当のサムライスピリットとはなんたるかを誇示するかのように、Samuraiたちを攻め立てる。そして62分には、「右サイドがいい」と自ら首脳陣に直訴したKwanが、得意の形からチャンスを創出。高いスキルを持った香港人レフティーは、右サイドをえぐった後に切り返し、利き足で鋭いクロスを送る。これに、再び投入されたばかりの坂本、桃太郎ザムライがファーサイドで右足をしっかりと当て、ボールはゴール左隅に収まった。二つのボレーで逆転に成功する劇的な展開に、歓喜を爆発させるShootersイレブン──。

さらにその5分後には、頼れる得点源の越智が相手DFの緩慢なプレーを見逃さず、相手ゴール前でボールを奪い、勝負を決するゴールを記録。今季は3試合で2得点をマークしている「ミステル・ドッピエッタ」(イタリア語で「1試合2得点の男」の意)は、2得点1アシストの活躍で、エースの仕事を十二分に果たしたのだった。これで、リーグ得点ランキングでもトップタイにつけた。ぜひとも今季は、リーグ得点王を獲得してもらいたい。

ドラマチックな展開で今季初の連勝を飾ったShooters。しかし、快勝の余韻に浸るのはほどほどにして、次に組まれている1部の強豪Mes Amisとのカップ戦、そして次節の首位USRC Experienceとの一戦に向けて気を引き締めなければならない。後者は平日夜に開催される試合だが、いいメンバーを組めることさえできれば、間違いなく勝機はあるはず。ここから、チームの真価が問われることになる。

文/イギー

〈試合結果〉
Shooters 4-2 Samurai Blue
(越智 19分 67分、井川 54分、坂本 62分)

〈今季成績〉
2013-14 Legal League Division 2
4位 勝ち点8 2勝2分1敗 得点14失点13

http://www.legalleague.com.hk/seasons.php

〈今季チーム内ランキング〉
【得点】
1位 越智公大  7ゴール
2位 井川洋一  2ゴール
   坂本桃太郎
3位 松本晴人  1ゴール
   Kwan
   間野泰光

【アシスト】
1位 Kwan    2アシスト
2位 松本晴人  1アシスト  
   今井雄一郎 
   Pong
   名取一樹
   井頭英信
   越智公大
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