Shooters FC
We are crazy about football! No one can stop us! (日本人サッカーチーム in 香港)
2014-15 Legal League / Champions League Group D 第3節 vs Goodfellas 2014.12.6 @Wu Shan Recreation Playground
2014年12月12日 (金) 15:43 | 編集
Kickoff:15:00
気温:22℃
湿度:68%
天候:曇り

〈布陣〉
         井頭英信
        (石黒敬司)

   杉山俊哉  西井敏之  小林佳樹
              (間野泰光)

      名取一樹  井川洋一

鈴木 周  吉泉光一  星 哲史  今井雄一郎
                 
         益山秀人

〈レポート〉
12月6日、午前11時「ピロ〜ン♪」のLINE音で起床する。「誰やねん」と心の中で舌打ちをし、画面を確認すると鬼軍曹こと間野からであった。一言「屯門から会場までの案内を頼む」と。待ち合わせ場所に遅れて到着すると、すでに足を回しながらストレッチをしている間野と鈴木がいた。一緒に会場まで向かう。道中、本日の対戦相手である1部所属のGoodfellasの話になり、自称ネガティブ鈴木のネガティブ発言に流され間野までも弱気な発言を繰り返す。「なんやねん、弱気になりおって」と心の中で舌打ちしたりしていると、ものの15分(編集部注:ホントに15分?)で会場に到着する。

会場は湖山遊楽場、屯門在住の筆者が日々トレーニングで無断使用させてもらっているグラウンドだ。今シーズン、この会場での試合は3度目となる。過去2戦はともに黒星を喫した上、怪我人を出すという呪われた会場だが、前日にこっそりグラウンドに塩(味の素)を盛っておいた筆者は、内心そわそわしながら試合開始に向け13人のShooters戦士と入念にアップを行った。

Goodfellasは予想通り、足下のうまさと激しい当たりを併せ持つチームだった。序盤から、ディフェンスラインでボールを回しながら、ボランチを経由しサイドチェンジを繰り返す。トップ(長身の白人カヌ[編集部注:元ナイジェリア代表ヌワンコ・カヌ])にボールが収まると、持ち前の独特なキープ力でShootersを揺さぶる。さすがにチームとして完成されている印象だったが、要所要所のスピード、体力では我々も負けていない。ディフェンスリーダー星の“罵声指示”で前線からポイントを絞ったプレスを掛けていく。

すると前半2分、中盤で名取がボールを奪うと杉山へフィード、ダイレクトで西井に繋がり、そのまま井頭へ。ショートパスがキレイに繋がるが惜しくも相手のすばやい寄せに阻まれてしまう。5分、相手の白人カヌにうまくボールが納まると、追い越すように流れて来たディエゴ・マラドーナ風のボランチにきれいにパスが流れシュートを許す。しかし、Shootersゴールには不動の守護神・益山が立ちはだかる。レネ・イギータ(編集部注:元コロンビア代表GK)並みのサイドステップでゴール隅に向かうボールをナイスセーブ。さすがイギータ(編集部注:本人はカンポスが好きみたいだけどね)、と心の中で観戦気分に浸っているとすぐさま鈴木からくさびのパスが杉山へ入る。オーバーラップしていた中盤の井川にボールが渡ると迷わずミドルシュート。これは惜しくもゴール枠を捉えなかったが、いい守備からの速攻が既にチーム全体に浸透していることを象徴するような場面だった。

局面は一進一退。13分、相手のフリーキックからペナルティーエリア内で2本ほどパスを繋がれシュートを許し、ボールはバーをかすめ肝を冷やす。続く14分、これまた相手がペナルティーエリアにドリブルで進入しシュート。ここはイギータ益山のスーパーセーブに救われる。このプレーに喚起されたのか、吉泉が24分、相手のくさびのパスをインターセプトし前線へドリブルで駆け上がり、相手のファウルを誘う。井川のゴールキーパーと最終ラインの間を狙うナイスFKにShooters戦士が流れ込むが、惜しくもボールに触れることはできなかった。このチャンスを逃して一瞬落胆し、足が止まったShootersの隙を相手は逃さなかった。ペナルティーエリアに放り込まれたボールを白人カヌがダイレクトで落とし、ボランチのマラドーナがうまくハーフボレー気味にシュート。ボールは無情にもShootersゴールに突き刺り、0-1と先制点を許す。

ハーフタイムでベンチに戻るShootersイレブン。だが、そこに落胆の表情はない。確かに先制点は奪われたが、決して前半は後ろ向きになるような内容ではなかった。杉山が「落ち着いて体を入れながらボールをキープしよう。周りを見てショートパスを2、3本繋げば、きっとチャンスは来る」と全員に喝を入れ、あらためて戦闘体制に立ち返る。

後半開始早々、キックオフから井川の見事なロングフィードが杉山に渡るも、ゴールまでは至らず。すると逆に前のめりになったShootersに対し、相手がカウンターを仕掛けてくる。そのままシュートまで持っていかれ、ボールはポストを直撃した。

前線にボールが収まらず、なかなか攻撃の形を作れないShooters。ただ前線でボールを追いかけることしかできない筆者(西井)は、自分自身の不甲斐なさしか感じえなかった。杉山、小林の両サイドハーフがサイドで突破を試みるも最後の局面で潰されてしまう。そんなもどかしい局面にあっても、Shootersのディフェンス陣(特に両サイドの今井・鈴木)は体を張って踏ん張り、イギータ益山は相変わらず安定したスーパーセーブ&パンチングで輝きを放っていた。

リードを許したまま、時間だけが刻々と過ぎていく。攻めなくては、ゴールが必要なのだ。すると15分を越えた頃からだろうか、相手のパス回しにミスが目立つようになる。名取が自慢のハードプッシュで相手と競り合うと浮いたボールが井川のもとへ。劣勢の状況に、後半から前目の位置を取っていた背番号21は、綺麗なトラップから流れる様なモーションでミドルシュートを放つ。このボールが相手に当たり、激しいスピンがかかったボールは相手CBとGKの間へ流れていく。そのボールに筆者(西井)がいち早く反応し、無理な体勢からシュート。しかし、鋭い回転がかかっていたボールはゴールポスト脇に転がっていく。気力・体力・精神力ともに限界に近づいていたShootersイレブンにとって、あまりにも惜しく、落胆を与える瞬間であった。

その後もゴールキックから石黒が競り、後ろにすらしたボールに小林がすばやく反応、確実なハーフトラップから一瞬のスピードで強引なドリブルを試みるもサポートが薄く失敗に終わる。時計の針は進んでいく。残された時間はもう少ない。井川に続き、もう一人のボランチ名取もリスクを犯して攻めに転じる。間延びしていく中盤を埋めるべく吉泉が渾身のハードディフェンス、またイギータ益山はペナルティーエリアギリギリまで出て攻めのディフェンス。両者ともイエローカードを受けてしまう。筆者には、頼むから誰か点を取ってくれと悲痛な叫びが聞こえてくるようなイエローカードに思えて仕方なかった。

屯門でまた負けるのか──。盛り塩(味の素)まで仕込んだのに。

不覚にもそんな諦めが芽生えてしまう状況のなか、井川が前方で相手をチェイスし、果敢なスライディングでボールを奪う。「(勝てると)信じろ!」と言葉でも姿勢でも仲間を鼓舞する元主将のプレーに勇気づけられたShootersイレブンは、再び勢いを取り戻す。そして、小林と交代で投入された間野が湿りかけていた空気を一掃する。

杉山からのセンタリングを西井が胸で落とし、井川が前方へフィード。ボールはゴールを背にした石黒に渡り、そこから振り向きざまのシュートが放たれる。相手に当たったボールは、ペナルティーエリア右にいた間野の前に転がる。相手守備陣は「オフサイド!」と手を上げるも、線審は旗を下手で振っているだけ。

冷静にトラップしてシュート体勢に入る間野。後に多くのチームメイトが話したように、交通事故の瞬間のようなスローモーションのシーンに映る。これぞお手本のようなインサイドキックのシュート。コロコロと転がるボールはゴール右隅へ吸い込まれていった。“シュートはゴールへのパス”、と言わんばかりの見事な同点弾だった。

思わずその場に倒れ込む筆者。背後では歓喜の声。落胆の色を隠せない相手イレブン。だが、まだ時間は3分残っている。集中だ。そして全員で最後まで体を張って守りきり、終了のホイッスルが曇天の屯門の空に響いたのだった。

結果は1-1のドローだったが、非常に内容の濃い素晴らしい試合であった。相手に先制点を奪われたことで攻撃に重点を置きながらも、一方で追加点は許さない。非常に厳しい試合展開の中で終了間際に生まれた鬼軍曹・間野のコロコロシュート。劣勢から追いつけたのは、今シーズンのShootersで初のことだ。戦士たちが個人レベルで過去の自分に打ち勝とうとしながら、気力、体力、精神力を培い、実際に結果となって現れた。今後の試金石となる一戦と表しても過言ではあるまい。

筆者が思うに、試合は最大の練習である。いくら平日、自主連で走り込みをしても、いくらボールをフリーで蹴ったとしても、相手がいる実戦の中で状況判断しながらプレーする以上の成果は得られないだろう。実戦は全てが100%以上の血肉となって自分の成長に跳ね返ってくる。「昨日の自分に打ち勝つ」、今シーズンのスローガンがShootersに過去にない栄光をもたらすことを願い、本レポートを終えることにする。

文/西井敏之


〈試合結果〉
Shooters FC 1-1 Goodfellas
(間野 67分)

〈今季成績〉
2014-15 Legal League / Champions League Group D
5位 勝ち点4 1勝1分1敗 得点5失点5

http://www.legalleague.com.hk/seasons.php

〈今季チーム内ランキング(全公式戦)〉
【得点】
1位 津田哲平 4得点
2位 名取一樹 3得点
   吉村康弘 
4位 新田 悠 1得点
   川端勇介
   今井雄一郎
   西井敏之
   間野泰光

【アシスト】
1位 間野泰光 2アシスト
   西井敏之 
   齋藤 弘
4位 Kwan   1アシスト
   小林佳樹
   石黒敬司
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