Shooters FC
We are crazy about football! No one can stop us! (日本人サッカーチーム in 香港)
2014-15 Legal League第14節 vs KCC Royals 2015.2.2 @Kings Park
2015年02月11日 (水) 22:50 | 編集
Kick off: 21:00
気温: 17℃
湿度: 71%
天気: 晴


〈布陣〉            
          杉山俊哉
         (井頭英信)

    加藤新竝  福谷健二  間野泰光
   (内野航平)      (二宮義和)

       名取一樹  斉藤 弘

 鈴木 周  吉泉光一  星 哲史  西田耕二
(Javeed)             (小林佳樹)

           Hin

〈レポート〉
 2月2日、月曜日。平日だというのに、この日も16人の男たちが集まった。なかには仕事を早退し、家で一眠りしてコンディションを整えてから来るという、公私混同のお手本のようなサッカー愛を持つツワモノまで。そこまで気合をいれて臨む相手は宿敵KCC Royals。筆者自身は初めて対する相手であるが、昨シーズン2試合、そして今シーズンも1試合目は敗れている天敵だ。横綱・白鵬で例えるなら大関・稀勢の里のような存在である。勝てば単独3位、苦手意識を払拭する同時に昇格へ向けて上位の座を確立する大事な一戦である。

 ただし気合が空回りしてもよろしくないということで、試合前に名取キャプテンから、「審判へのヤジは一切禁止。見つかった場合は処罰の対象になる」と、リーグから正式な形で新ルールの案内がきたと報告があった。俺たちが発端でできたルールではないと信じたいが、キャプテンがぼそっともらしたことで、筆者個人的には、もしかして、と思っていた。それははさておき、時を同じくして日本でも白鵬が審判を批判してちょっとしたニュースになっているらしい。かつて大横綱・大鵬が、審判が間違えるような相撲をとった自分が悪いと、ジャッジのミスさえも自らの力不足と認めるように、圧倒的な力の差で勝利すればいいだけのことである。リーガルリーグのおじいちゃん審判員にはぜひ安心していただきたい。幼少期から相撲を理解している我々日本人にとって、審判にヤジを言わないなんてことは、熱い気持ちでプレーしすぎて退場になることに比べれば、はるかにたやすいことである。

 試合前のウォーミングアップでシュート練習とサイド攻撃を入念に行ったことがよかったのか、試合開始直後から攻勢をかけるShooters。当たり前のことのようだが、強い相手にはなかなかできない、この「前から攻める」ことが序盤からできていた。

 1分、斉藤のインターセプトから間野へボールが渡り、いきなりのシュートチャンス。残念ながらこれはブロックされるが、続いて5分、本日、助っ人に駆けつけたパウリスタのキャプテン福谷からのクロスを我らがSFCのキャプテン名取が、自身が最も得意とする(?)伝家の宝刀「the ヘディング後ろそらし」で、こちらはブルズとSFC掛け持ちの左MF加藤へとボールがつながる。ここで加藤は得意の左足のボレーを放つが、これもまたゴールには至らず。さすが、オnew(編集部注:20代なのになかなかオールドスクールな表現を使うね〜)のヘアバンドをつけたキャプテンのそらしは今日も絶好調である。8分にはオーバーラップをした鈴木のパスから杉山がシュート。これも枠はとらえたものの、初老のキーパーにはじかれる。相手の攻撃に耐えながら数少ないチャンスをものにする試合運びの多いShootresだが、今日は序盤から攻撃をたたみかけ、立て続けにシュートを放つ。

 イケる。誰が何と言おうと流れは完全にうちにある。

 先制点をもぎ取るため、選手たちがしっかりと連動している時間は続いていく。特にこの時間に目立ったプレーは、中盤と後ろの選手によるインターセプトではないだろうか。相手中盤にボールがわたろうものなら、名取、斉藤のダブルボランチによる、しつこく、ねっとりとしたディフェンスが立ちはだかり、もう1本前に行こうものなら、西田、鈴木が難なく相手の前に身体を入れてパスを防ぐ。おそらくリーガルリーグ2部には、彼らの前に身体を出せない相手はいないのではないかと思うくらい、この日も守備陣が快調に相手の攻撃の芽を摘んでいく。

 しかし前がかりになる一方で気をつけたいのは、そう、カウンターだ。ゆっくりパスを回される分にはついていけるが、1本の長いパスで局面を打開する類いのものは、1人でも前線にスピードのある選手がいるだけで、草サッカーでは簡単に脅威になってしまう。17分、そのカウンターからKCCの背番号2番の個人技によりピンチを招く。このシュートは枠をはずれたが続けて23分にも同じく2番にシュートを打たれ、こちらはポストに当たって何とか難を逃れた。何度かゴールに迫られるシーンこそあるものの、久々にシャバに戻ってきた吉泉が、3試合のブランクを感じさせない身を挺したディフェンスを見せ、最近すっかり既婚者色に染まり、「嫁が、嫁が」が口癖になりつつある星も(編集部注:目に浮かぶよ。微笑ましいなあ)、今日も的確なシャウトでディフェンス陣を統率していく。さらにはもう一人の助っ人ゴールキーパーHinの安定したセービングもあり、前半は終始Shootersのペースで進んでいく。

 25分、小林の高い位置でのボールキープから絶妙なクロスが福谷へ渡る。惜しくもトラップ際をキーパーに狙われシュートまで持ち込めなかったが、単調なシュートを繰り返すわけでもなく、右からも左からも、中盤からもバリエーション多く攻めるSFC。得点こそ奪えなかったものの、良い形で前半を終えた。

 ハーフタイム、なかなか全体での後半に向けた話が始まらなかったのも、前半のままキープできれば大きな問題はないということか。チームで唯一平成ジャンプへの入団資格をもつJaveedからも、「前にうまいのが一人いるけど、そいつを抑えればディフェンスは十分。カウンターに注意して、ゴールを狙おう。勝てる相手だ!」と発破をかけられる。チーム全員がここでもう一度気を引き締めて、後半のピッチへ散らばっていった。

 後半立ち上がりも比較的優位に試合を進めるShooters。39分、福谷のスルーパスに反応した井頭が後半最初のシュートを放つ。続けざまにもう一度井頭が、今度は右サイドを相手もろともドリブルで駆け上がり敵陣地へ進入する。先週フルマラソンを終えたばかりの男にとって、Kings Parkのグラウンドなどあまりに小さいのだろう。さらに46分、今度は斉藤がドリブルからミドルシュート。
 
 そろそろ得点の香りが十分に立ち込めたところでついにその瞬間は訪れた。51分、相手陣内でトップ下の福谷がインターセプトをすると、そのままフェイントを交えながらシュートを放つとネットは揺れた。ゴーール!!!
 
 待望の先制点は、これまでずっとおしゃれなプレーでチャンスを演出してきた男、福谷の左足から生まれた。利き足とは逆の足でゴール右上に突き刺さったミドルシュートは筆者が参加した日は今シーズン負けなしという不敗神話をさらに確固たるものとするように思われた。

 その後も福谷の勢いはとまらず、今度はおしゃれなループで相手ゴールを襲う。その1分後には斉藤のカミソリシュートを想起させるフリーキックが放たれる。わずかにゴール右へそれてしまったが、流れは依然、我々にあるようだった。

 しかし、因縁の相手、KCC Royalsはそう簡単には勝たせてくれない。55分、右サイドで相手の突破を許すと、大柄なトップへボールが入る。そのままぐるりと反転し、振り向きざまに放ったシュートがゴール右上へ突き刺さる。全盛期の大関・千代大海並みの腰使いによる強烈な一発で同点ゴールを許してしまう。

 失点を機に流れが少しずつ相手チームへ傾いていくと、58分にはSFCゴール前の混戦から相手のシュートが入りそうになるが、ここはすばやい反応を見せた星が何とかクリア。だが63分、相手コーナーキックのこぼれ球から、グラウンダーのシュートで追加点を奪われると、試合終了直後にも加点を許し、最終的に1-3で試合を落としてしまった。

 先制していただけに、悔しい結果となってしまった。試合を振り返れば、あの時こうしていれば、もう1歩動いていれば、と悔やまれるシーンが一人ひとりにあるのではないだろうか。上位に君臨するチームとの違いは、こういう順位で下の相手にしっかり勝ち切るという、言葉にするのは簡単だが、昇格するには必要である力を身につけていくことが大事だとあらためて感じさせられた。

試合に負けてもちろん悔しい、死ぬほど悔しいが、筆者個人的には平日にサッカーの試合ができてとても嬉しかったことを、あえてこのレポートに書きたいと思う。まさか香港にきて、こんな素敵なオジサマ達と週末だけでなく、平日の仕事終わりにも一緒にサッカーをやって、あーでもない、こーでもないと学生時代に戻ったようにスポーツができるとは想像もしていなかった。帰任の可能性におびえながら過ごす2月ではあるが、次戦以降、また勝利を重ね、一杯でも多く皆とうまいビールを飲みたいと願ってやまない。

文/杉山俊哉

〈試合結果〉
Shooters FC 1-3 KCC Royals
(福谷 51分)

〈今季成績〉
2014-15 Legal League
4位 勝ち点22 7勝1分5敗 得点21失点13

http://www.legalleague.com.hk/seasons.php

〈今季チーム内ランキング(全公式戦)〉
【得点】
1位 吉村康弘 5得点
2位 津田哲平 4得点
3位 名取一樹 3得点
4位 新田 悠 1得点
   川端勇介
   今井雄一郎
   西井敏之
   間野泰光
   杉山俊哉
   齋藤 弘
   井頭英信
   井川洋一
   福谷健二

【アシスト】
1位 間野泰光 2アシスト
   西井敏之 
   齋藤 弘
5位 Kwan   1アシスト
   小林佳樹
   石黒敬司
   吉村康弘
   星 哲史
   加藤新竝
   名取一樹
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