Shooters FC
We are crazy about football! No one can stop us! (日本人サッカーチーム in 香港)
2015-16 Legal League第15節 vs FC Louis Boys 2016.1.30 @HV3
2016年02月05日 (金) 12:15 | 編集
Kick Off 16:30
気温 17.5℃
天気 曇り

IMG_7781.jpg

        佐藤順平    松下素之
       (杉山俊哉)  (内野航平)
 

 出水惟貴                  小林佳樹
                      (間野泰光)


        原仁志     西井敏之

           
 西田耕二   工藤晋一    星哲史    吉村康弘
(鈴木周)

            守護神


製造業に携わる者とっては一年で一番忙しいこの時期、来週の月曜日から多くの工場が2週間の旧正月休みに入る。
休み直前の週末とあってSFC得点ランキングトップを走るシューターズ・チャイナ支部長の垣崎は振替出社のため欠席。
同支部に属する私もなんとか休日出勤を半日で終え、勤務先の東莞市高埗鎮を午後1時に出発、人でごった返す羅湖口岸を経て一路、銅鑼湾を目指す。

今日の試合会場はいつも大量失点を喫して負けてしまっている鬼門Happy Valley No.3(以下HV)の極小ピッチである。遅れて到着すると既にメンバーは輪になり西井主将からの戦術、および注意点に耳を傾けていた。

自陣では中パス禁止、コーナーフラッグへめがけて蹴る
自陣からハードプレス
必ずトラップ

対戦相手は今シーズンから新加入のFC. Louis Boys、香港人主体のチームである。
初めての対戦する相手ゆえにどのようなチームか分からないが、今節で既に2部残留を決めている格上チームである。

この日2トップとして先発したのは佐藤と松下。
最近の試合ではCBでの出場が多かった佐藤は久しぶりのトップ起用である。
その期待に応え、持ち前のテクニックを駆使して相手ファウルを誘い、開始早々立て続けにFKを得る。
もう一方、前節でもアシストを記録するなど良い動きをしていた松下、前線から激しくボールをチェイスして相手バックラインにプレッシャーをかける。

良い形でスタートしたと思われた前半8分、中盤からのバックパスの精度が悪く相手FWに渡ってしまい、極小ピッチゆえ瞬時にピンチとなり、自陣右サイドを崩されシュートを打たれる。
キーパーファインセーブで一度は止めるも、こぼれ球を押し込まれて早くも先制を許してしまう。
良い形で攻め続けていただけに、ワンチャンスを確実に決められると精神的に受けるダメージも大きい。
今季、このピッチで喫した数々の敗戦の記憶が脳裏をよぎる。

しかし、今日のSFCはいつもとは違った。
失点したことで攻撃のギアが入ったのか、チャンスが続く。

前半8分、キャプテン西井がクリアボールのこぼれ球をミドルシュート、惜しくも枠の外。

前半12分、この日左サイドハーフで先発した新加入の出水からのスルーパスが西井につながりゴール前に折り返したところを佐藤がシュート、惜しくもキーパー正面。

前半13分、佐藤が相手ペナルティエリアのすぐ外で倒され前半3回目のFKを獲得、吉村が直接狙うも惜しくもバーの上。チャンスが続くがなかなか決めきれない。

すると18分、ヒヤリとさせられるようなミドルシュートを皮切りに、徐々に相手に流れが傾き始める。
Louis Boys精度の高いパスが何本かつながり、背の高いトップの選手の足元にボールが集まりだす。
そんな嫌な流れを一刀両断したのは銃刀法違反、久しぶりに火を噴いた吉村のキャノン砲である。

前半23分に得た右からのコーナーキック、一度はディフェンスにクリアされるも、こぼれ球を冷静にトラップ、五輪出場を決めたU23原川選手のイラク戦、決勝弾を思い起こさせるような弾丸シュートはゴール左隅に突き刺さり同点とする。

今季前半戦は同点に追いついた直後に失点してしまうケースが多々あり勝ち点を逃してきた。
ここもまた今日のSFCは違った。
直後の26分、ロングボールから裏をとられシュートを打たれるが「心はシューターズ」我らが新守護神のファインセーブでピンチを脱する。 (諸事情により名前は明かせない)

その後も拮抗した時間帯が続くが、CB星の的確な指示の下DFラインがブロックをつくって相手の攻撃を跳ね返す。
FW に転向した内野も献身的に前線からボールを追い回す。

このまま凌いで同点で前半を折り返せれば、誰しもがそう思った前半終了間際の38分、相手がクリアしたコーナーキックのこぼれ球を再び吉村がボレーシュート。
ボールの芯を捉えた重く強いシュートが相手選手を直撃、倒れる際に相手選手の手にボールが当たったがように見えた。「ハンド、ハンド!」審判へのアピールでSFC選手達のプレーが一瞬止まってしまう。
しかし、この状況で諦めずに笛が鳴るまでプレーを続けた選手が一人いた。
地面にクラッシュした選手と共に落ちてきたボールを間野が左足でシュート、ミートしなかったことが功を奏しタイミングを外されたGKとDFの間を転がりボールはゴールラインを割った。
選手一同、審判の姿を探すと審判は腕を下に保ち笛を吹く、ハンドではなく間野の得点が認められた。
「たまたま自分の位置からはハンドかどうか見えなかったため、プレーを続けることができた。」
相変わらず謙虚なコメントをくれた間野は「得点を重ねられるのは個人としてはとても嬉しいことだが、サイドハ-フとしてアシストがないことは課題と思っている。シ-ズン前の決起大会で3得点2アシストをコミットしているので、少なくても得点とアシストを合わせて5点までは積み重ねたい。」とシーズン後半の目標も語ってくれた。
このゴールで今季4得点目、ランキング2位、今後も間野の活躍に期待したい。

「笛が鳴るまで諦めずにプレーする」ことの大切を教えてくれた間野の貴重な追加点2-1で後半をキックオフ。
西井が右コーナーフラッグにめがけてロングボールを蹴り、小林を走らせる。
「試合前夜未明に一蘭を食べていたのではないか疑惑」の渦中にいる小林、懸命に走りボールに追いつきセンタリング、後半開始から相手ゴールを脅かす。

後半4分、高い位置で西田が体を張りボールをインターセプト、そのままシュートに持ち込むもボールは惜しくもゴール右にそれる。
リーグ戦初得点かと思わせるようなシュート、本人も悔しがり天を仰ぐ。

後半8分、相手ハーフの高い位置でのスローインを杉山がワントラップしシュート、惜しくもゴールにはならないものの後半開始から良いリズムで攻め続け相手サイドで試合を展開し続ける。

後半17分に再びチャンスが訪れる。
杉山と西井が右サイドを崩しセンタリング、クリアされたボールを再び杉山が拾い持ち前の快速ドリブルで縦に切り込んでシュート、弾かれてゴール前に転がるボールに松下が反応、落ち着いてGKの位置とは反対側流し込み、ゴール!
松下いわく「インサイドで押し込むだけのごっつぁんゴールだった」とのことだが、あの位置に詰めていることがFWの仕事である。
平日練習の呼びかけLineに対して常に先陣を切って参加表明をし、時には西井主将とサシで練習に励んでいる松下、日々の鍛錬の賜物である。
松下にとっては嬉しいリーグ戦初得点「今年は5ゴールが目標だから、後4点いくぞ!」リーグ後半戦にかけるモチベーションは非常に高い。

格下の相手であるSFCに3-1と突き放されたLuis Boys, 選手間にもフラストレーションがたまり、広東語・英語の激が飛び交う。

そんな相手を尻目に後半20分、右サイドのコーナー近くでスローインのチャンスを得る。
ゴールエリア付近にポジションを取り体を張って相手DFをブロックしている西井めがけ、佐藤が勢いのあるボールを投げる。
「HVの狭さからスローイン=コーナーキックの認識でいた」とゴールシーンを振り返る西井、頭でそらしたボールはゴール右上に吸い込まれゴール!「同じ位置から2度目のスローイン、順平のスローも良かった。ヘディングは苦手だが決めることができてよかった」と試合後に喜びを語ってくれた。

いつもHVでやられるパターンであるロングスローからの失点スタイルをそのままやり返し4-1とリードを広げる。この瞬間、誰しもが今日は勝ったと心の中で思ったであろう。
しかし、HVには魔物が潜んでいた。
このまま終わらないのがフットボールであり、終われないのが今シーズンのSFCの課題である。

4 点目を決めた時点で残り時間20分、 西井主将の言葉通りSFCにとって守備は攻撃の第一歩。
無尽蔵のスタミナを持つボランチの原が走り回り高い位置でボールを奪うと、すぐさまショートカウンターを繰り返す。
決して攻撃の手を止めることなく、相手サイドでゲームを進めていた。

しかし後半28分、高い位置でのパスカットを意識しすぎ前に出すぎてしまった鈴木の裏のスペースに走りこんだ相手SHに中央からボールがでる。
CBの工藤がカバーリングにきたところをタイミングよくDFとGKの間をめがけてパスを折り返されてしまい、中央に構えていたFWにボールが渡り失点、4-2。

まだ2点差あるから大丈夫だと、声を掛け合って落ち着きを取り戻そうとするイレブン。
また前節 のSamurai Blue戦で試合時間の計り方を間違えてしまい、最後のワンプレーで同点に追いつかれてしまった教訓を生かしベンチからも急がずに時間をゆっくり使うように指示がでる。
守備固めで西田を投入するなど、このまま守って逃げ切れるであろうと誰しもが思った後半35分、自陣深い位置で与えてしまったスローインから悲劇が起こる。
HVお決まりのロングスローを放り込まれると、ゴール前の混戦から押し込まれて失点してしまう。

1点差になった途端、一気に相手に流れが傾く。
あと3分も残ってないはずの時間帯に立て続けにコーナーキックを与えてしまいピンチが続く。

正直、この最後の数分間は何が起きたか覚えてない。
エリア内で必死に自分のマークに食らいついていると頭上をボールが越えていく。
振り向くとキーパーが懸命に手を伸ばしている。
スロー再生のようにボールがゴールに向かって回転している。
「あああ、入る」と思った瞬間、クロスバーが振動しボールはゴールの外、向かって左側のラインを割って転がっていた。

最後はクロスバーに助けられ試合終了のホイッスルが鬼門Happy Valleyにこだまする。
その瞬間、ピッチのいたるところでハイタッチをしたり抱き合ったり、声を出して喜びを分かち合うシューターズの戦士たち。
チーム一丸となってもぎ取った、今シーズン、リーグ2勝目である!

喜びの瞬間から小一時間後HV裏手のバーに会場を移す。
待ちに待った乾杯の瞬間、琥珀色に輝くSamuel Adams Boston Lagerがいつもより何十倍も旨く感じる。
まさに勝利した者だけが味わえる勝利の美酒、究極のビールである。

Samuel Adamsには目もくれず、あえてスポンサー(?)である世界一平均的な味のするビール「Carlsberg」の小瓶を片手に西井主将が今日の試合の総括を語ってくれた。

「試合前にシンプルな決め事を設定したことで、みんなのプレーがハッキリした。他の会場ではやりたくないが、HVではこの戦い方がよいと思う。
課題はゲームの締め方・勝ち方。
終盤に不用意な反則で相手FKを何本が与えてしまい、自らピンチを招いてしまった。
いい流れが出来ているので、次戦も勝つ!後先でなく目の前の試合に集中!旧正月中も各自トレーニングするように!
気抜くなよ!」

私も旧正月中はランニングシューズ持参で帰国したいと思う。


文/鈴木周

〈試合結果〉

Shooters FC  4-3  FC Louis Boys

〈得点者〉
吉村康弘
間野泰光
松下素之(アシスト杉山俊哉)
西井敏之(アシスト佐藤順平)

〈今季成績〉

2015-16 Legal League
 Div.3 6位 勝ち点11 2勝5分8敗 得点22失点41


http://www.legalleague.com.hk/seasons.php


〈今季チーム内ランキング(全公式戦)〉

【得点】

1位 垣崎 靖 5得点
2位 間野泰光 4得点
3位 西井敏之 3得点
4位 福谷健二 2得点
5位 津田哲平 1得点 
   吉岡拓馬
   工藤晋一
   井川洋一
   内野航平
   名取一樹
   杉山俊哉
   吉村康弘
   松下素之

【アシスト】

1位 小林佳樹 3アシスト
2位 吉村康弘 2アシスト
   垣崎 靖
   杉山俊哉
3位 佐藤順平 1アシスト
   西村純
   原仁志
   松下素之

【イエローカード】
1位 鈴木 周 3枚
2位 内野航平 2枚 
3位  垣崎 靖 1枚
    杉本敏郎
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