Shooters FC
We are crazy about football! No one can stop us! (日本人サッカーチーム in 香港)
2015-16 Legal League第21節 vs Samurai Blue 2016.4.30 @Tin Yip Road Park
2016年05月04日 (水) 19:29 | 編集
30-Apr.jpg


      松下素之    青木佑二
     (門矢士)   (内野航平)

 垣崎靖      Dennis      小林佳樹
(間野泰光)


      吉岡拓馬    原仁志
    

  鈴木周     工藤晋一     西田耕二
(出水惟貴)            (今井雄一郎)


          西井敏之

リーグも残り2試合を残すところ。会場は香港北西部、大陸と香港を隔てる深圳湾にほど近い天水圍だ。

地の果てだな、こりゃ。少なくとも、日常の行動範囲が香港島でほぼほぼ完結し、ビクトリア湾をくぐってチムサーチョイに行くのすら少し億劫に感じる筆者にとっては、そう受け止められた。会場に向かうこと自体が、日曜日の小旅行だった。

グラウンドの場所を案内するリーグのウェブサイトには、MTR天水圍からLight Railに乗れと書いてある。なんだよライトレイルって、と頭に入らず、グラウンドをGoogle Mapで調べると天水圍の駅からかなり離れている。最近使いこなしつつあるCity Busのアプリで、近くにバスルートがないか調べるも、天水圍の駅から大外れ。タクシーしかないかもしれないが、そんな田舎でタクシーなど捕まるだろうか・・。

不安な気持ちで天水圍を降りると、プラットホームで目に飛び込んできたのは、見慣れない電車のマークの看板だ。「軽鉄」とある。ケイテツ??あっ、もしかしてライトレールって、あれのことか!!

新界西部の天水圍や屯門の一帯には、軽鉄=Light Railと呼ばれる路面電車が、MTRの路線から枝葉のように伸びている。香港島を走るトラムは、摩天楼を縫うようにトロトロと走り、半ば観光資源化したレトロな乗り物だが、軽鉄は欧州でみられるLRTのようで、1階建ての1両~2両編成。高層住宅の間を滑らかに走り、実用的な市民の足になっているようだ。

グラウンドの最寄りの軽鉄の駅はTin Sau。漢字では天逸だ。路線図を眺め、天水圍から天逸にいくには、えーっと・・、天慈、天湖、天栄、天悦、天秀に天垣・・・。おいおい、天が多すぎるだろ!このルートにある15の駅のうち、実に11の駅に「天」の字がつく。乗客は、最初の天には反応せず、二文字目に耳を研ぎ澄ませているのだろうか。駅名のアナウンスが流れるたび、Tinの後に表情が変わらないか、乗り合わせたお婆ちゃんの顔をじっとみてしまう。

もうひとつ面白いことに、軽鉄には「銀座」という駅があった。アルファベットはGinzaとある。広東語で銀はGinとは読まないらしいので、これは日本の銀座を意識したものに違いない。街の様子は“銀座”のイメージとはかけ離れ、30階建てくらいの同じ形をした高層住宅が、にょきにょき伸びているだけだ。ちなみに、天水圍はまったく田舎ではなかった。軽鉄の発着駅のひとつで、ショッピングモールがあり、高層住宅が建ち並ぶ郊外の中心地という感じ。香港って、どおりでヒトが多いわけだなー、と妙に納得してしまった。

狭い香港だが乗り物は充実している。2階建てバスにミニバス、トラム、MTR、広九鉄道、エアポートエキスプレス、ケーブルカー。揉めているみたいだけど高速鉄道だってできるらしい。子どもたちにとって楽しむネタが尽きない街だと思ってはいたが、まさかここにケイテツが食い込んでくるとは・・。線路を歩いて渡りながら、車体の真正面をスマホのカメラで収め、しばし童心に返る筆者であった。

サッカーをやっていなかったら絶対に乗車することはなかったであろう、マニアにお勧めの軽鉄。なんだか得をした気分になる小旅行であった。

以上。街レポでした。



お。おっと、しまった。筆者が任されたのは街レポではなく、マッチレポであった。

前半は、Shootersのペースだった。▼3バックのため、サイドバックが相手のトップにチェックに行ったときには、2枚のボランチのうち1枚がDFラインまで落ちてきて中央のカバーに入る。▼ラインを全体として高く保ち、中盤をコンパクトにしてボールを奪う。▼相手のDFが持った時、トップはサイドカットから入る。前回までの試合で築かれたコンセンサスを確認し、相手とは異なりしっかりしたウォーミングアップをしたうえで試合に臨んだため、頭と身体の準備が整っていた。

  センターバックの工藤のラインコントロールのもと、両サイドではアマネと、西田がタイミングよくアタックに出る。縦に出せない相手が、中盤に出したところで、タク・原のダブルボランチが相手にぴったりと寄せ、前を向かせない。がむしゃらな裏へのボールには、GKの西井が思い切りよく飛び出す。前半の途中から入った出水も、しっかりワントラップをしてルックアップしていたため、ボールを落ち着かせることができた。

  守備が安定すると、攻撃にクリエイティビティが生まれる。Dennisは、試合前の議論を踏まえてか、足元へのボールを一端止めて器用にはたく。カッキ―は、得意のドリブルから前を向けばDFラインの裏へとボールを供給。素は、相手の左DFが弱点と踏んでか、果敢に裏を狙う。光ったのは右サイドのコバだ。相手DFラインに落ちたボールに積極的にからみ、ごちゃごちゃっとしたところでボールを奪う。

 前半10分。そのコバがペナルティーエリアの前で、相手からボールを奪取し、ユージス青木にパス。ユージスはゴール向かって左から右にドリブルで流れながらも、鋭角に右足を振りぬき、ボールはキーパーの逆を突いて、ゴール左隅に吸い込まれた。ゴール!ストライカーのセンスを感じさせる1点だった。

  組織力で上回っても、気をつけなければならないのが、相手の個の力だ。相手は、Samurai Blue。真っ青な日本代表のユニフォーム。日本好きの香港人が始めたチームと聞いていたが、半分以上は欧米人だ。そのトップに、身長190センチはあろうかというドレッドヘアのストライカーが走り回る。背中にはOKAZAKIとある。「レスター奇跡の優勝、あと一歩だね。しかし、あなた、どうみてもドログバだよね」。という突っ込みを呑みこんで、工藤が中心に必死にくらいつく。

  先制した直後に、その長身FWが、ペナルティーエリアの手前で、右へ左へとシュートフェイントを繰り返す。工藤の後ろを必死にカバーしながら筆者は「こういうやつ決められちゃうかも・・」と、とある映像が脳裏をよぎった。

https://www.youtube.com/watch?v=bkC8_4NSKRw

  ・・・。
  しかし、工藤ががっつりクリア。彼は岡崎でもドログバでも、まして、俊輔でもなかった。

  流れがいいのに点を奪われるのもサッカーだ。前半36分。右サイドの裏に抜けたボールに、一瞬、オフサイドかとDFの足が止まり、相手に鋭角に切り替えされて相手MFにゴール左隅に決められてしまった。その後、カドヤが持ち込み、相手のペナルティーエリアの手前でうまく相手のハンドを誘ったが、FKはバーの上に。カッキ―には距離が近すぎたか、との声がベンチから漏れる。

  前半を1-1で折り返して突入した後半だが、やはり全体に疲れが出てくる。相手もバテるが、こちらもバテる。前半とは打って変わって、トップからDFまでが間延びするようになり、コンパクトサッカーは後退。相手もダラダラだ。

通りそうで通らないパス。抜けそうで抜ききれない突破。苛立ちが募る展開だが、そこには要所・要所では相手の良いところを潰す、互いのチームのメンタルが現れていた。左から積極的に仕掛けるヤス、身体に鞭打って走る原、全身を投げ出してボールを止めるアマネ、へとへとだけどひとつひとつ丁寧にクリアする西田、年齢を感じさせない(!)見事なオーバーラップを見せる今井。ちょっとした死闘である。

  西井は、肉離れから回復途上でGKとしての出場だったが、裏への飛び出しやゴールキックで的確なキックを連発。キーパーのキックが良いと、こうもゲームが引き締まるものかと、ひそかに嫉妬を覚える筆者だった。後半もチャンスはあった。25分、右サイドのコバから左サイドのカッキ―にひとっ飛びでロングパス。おとしをもらったカドヤのシュートは惜しくも相手GKに阻まれてしまった。

  残り時間あと5分。メンタルで上回った方が勝つ!と、フィールドにいる22人の闘志が一段と燃え盛ったその瞬間である。「ピッ、ピッ、ピーー」、ホイッスルとともに「試合終了ぅ~」という感じの、レフリーの甲高い声が響いた。えー、審判の人!あと5分あるじゃん!!と、双方の選手が駆け寄るも、時間きっかりに次の利用者にグラウンドを引き渡したいとの理由から、抗議は受け入れられなかった。おいおい、それだったら最初から35分って言ってくれよー、といっても時すでに遅し。

  1-1の引き分け。前半の押し気味の展開を考えれば、非常に悔しい結果であった。個人的には、前半だけでもやりたいサッカーができたのは前進だと思った。後半それができなかったのは、やはり体力。自分を含め、1人1人が体力をつけることがまずは大切だ。しかし、それだけではなく、バテたときにどう丁寧につなぐのか、どうペースをコントロールしていくのか、皆で考えながらさらに前に進んでいければよいと感じた。

  悲観は感情、楽観は意思の問題であるならば、極めて楽観的に来週以降のゲームに臨もうではないか。最後に、試合後、ボールが迷い込んだ小学校を訪れて、ボールを取り戻してくれたコバと工藤に、心からの敬意を表したい。皆さん、お疲れさまでした。
 
文/ペンネーム「腫瘍はトモダチ」


〈試合結果〉


Shooters FC  1-1  Samurai Blue

〈得点者〉

青木佑二(アシスト小林佳樹)

〈今季成績〉


2015-16 Legal League
 Div.3 6位 勝ち点16 3勝7分11敗 得点28失点50
http://www.legalleague.com.hk/seasons.php




〈今季チーム内ランキング(全公式戦)〉

【得点】
1位 垣崎 靖 5得点
2位 間野泰光 4得点
3位 西井敏之 3得点
4位 福谷健二 2得点
   工藤晋一
   吉村康弘
  青木佑二
   吉岡拓馬
5位 津田哲平 1得点 
   井川洋一
   内野航平
   名取一樹
   杉山俊哉
   松下素之

【アシスト】

1位 小林佳樹 4アシスト
2位 垣崎 靖 3アシスト
3位 吉村康弘 2アシスト
   杉山俊哉
4位 佐藤順平 1アシスト
   西村純
   原仁志
   松下素之
   西井敏之
   Denis
   上原裕史

【イエローカード】
1位 鈴木 周 3枚
   内野航平
2位 垣崎 靖 2枚 
3位 杉本敏郎 1枚
   原仁志
   佐藤順平
   津田哲平
   守護神


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